【こんな症例も治りますシリーズ 491】 猫ちゃんの子宮水腫 も適切な診断と治療で治します

上の写真は、猫ちゃんの子宮水腫の超音波検査画像です。
★ 仰向けにして、腹部からプローブをあててみた横断面の画像です。
★ 円形や楕円形に黒く抜けている部分がありますが、右側が大腸(colon)で、左側が膀胱(bladder)です。
★ 中央の部分が、『子宮水腫(cyst)』です。 普通の時は、猫の子宮は超音波検査では発見しにくいです。

 

参照サイト:

https://bit.ly/3uPT2ST

 

猫 日本猫 15歳 メス (未避妊手術)です。

 

 

【 お腹が膨らんでいる、前から気になっていた 】とのことで来院されました。

 

 

 

◆◆ この子は、本当は爪切りを希望して来院されました。

 

 

■ しかし、お腹が非常に膨らんでいたこともあり、精密検査をさせて頂きました。

 

■ その結果、子宮に大量の水が溜まってしまう子宮水腫という症状になっていました。

 

★ エコー検査所見では、『子宮蓄膿症』のような特徴というよりは、ドロドロしてない子宮内の内容物でしたので、仮診断として『子宮水腫』としました。

 

 

 

■ 子宮水腫はかなり大きく、手術で切除して取り出す以外の選択肢がない状態でした。

 

◆◆ しかしこの子はかなり高齢。

 

★ 血液検査の結果から腎臓機能も悪いようで、麻酔のリスクはかなり高くなります。

 

★ 飼い主様と相談の結果、リスクはありますが手術をさせていただくことになりました。

 

★ 手術前に、体調を整える治療を前日から行いました。

 

 

 

■ 麻酔リスクが高い子は当然、麻酔時間を短くしてあげることが大事です。

 

■ 今回は特殊な高度医療機器を用いて子宮と卵巣の切除を行い、全摘出を行うことにしました。

 

★ この医療機器を使うことで出血のリスクもかなり少なくなり、安全に早く手術を終わらせることができます。

 

 

■ 麻酔に工夫を加えて、麻酔中の管理を厳重に行い、短時間で手術は無事に終えることができました。

 

 

 

■ その甲斐もあって無事に麻酔から目を覚まし、数日の入院を経て帰宅されました。

 

★ この子がすごく頑張ってくれたお陰です。 その後は、元気に過ごしてくれています。

 

 

 

■ 子宮や卵巣、乳腺の疾患は、生後半年から一年の間に避妊手術をすることで大幅にリスクを減らせるというデータがあります。 これらの疾患は、どれも重篤になり手術が必要になることも多いです。

 

■ 避妊手術を悩まれている方は、早めの受診をお勧めします。

 

 

獣医師 落合勇吏

 

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