【新 当院の特徴ある医療シリーズ 29】 19歳齢の猫のCT検査を活用した腎臓病ケアと 特長のある治療法 を紹介致します

上のイラストは、左側が健康な腎臓です。
★ 右側に行くほど、腎臓病が進行している状態です。
★ CT検査だと、立体的に腎臓の異常が理解出来ます。
★ エコー検査ですと、細部が分かりますが、立体的に把握は出来ません。

 

参照サイト:

https://bit.ly/3tLZuuO

 

■■■ 高齢猫ちゃんの“ 腎萎縮などを伴う慢性腎臓病 ”治療の御紹介 ■■■

 

■ 当院に腎臓病で長く通われているアメリカンショートヘアのご長寿猫ちゃんをご紹介いたします。

 

 

■ 今から10年前ですが、当時10歳の時の血液検査にて、BUN(尿素窒素)40.0 、クレアチニン2.6 と腎数値が上昇し始めたため、慢性腎臓病の初期と診断し皮下点滴を開始しました。

 

 

■ 当初は10日から14日毎に皮下点滴をしていましたが、数年後から現在までは7日おきに、点滴投与と、当院の特長のある腎臓病薬投与に通っていただいております。

 

 

 

■ 10年の間に、血尿、下痢、嘔吐、外耳炎などが時々起きましたが、いずれも早期に治癒しておりました。

 

 

■ 特に、ここ数年は春と秋の健診時期の血液検査のみで、体調を崩すこともなくとても元気に過ごされています。

 

 

■■ 昨年は、当院のCT導入記念プレゼントとして、19歳を目前にCT検査を行いました。

 

 

★ 無麻酔での検査でしたが問題なく撮影できました。

 

 

★ 以前から注意していた腎結石、膀胱結石の確認と、また対側の『 腎臓の萎縮の進行が確認 』できました。

 

★ 『 他の腎臓を傷める要因が無い事を確認 』できたことが、今後の治療を進める上で、安心材料となりました。

 

 

 

 

■■ あと数ヶ月後には20歳のお誕生日を迎えます。 時々軽度の嘔吐がありますがとっても元気で毛艶も若い子に負けていません。

 

 

 

■ ちなみに腎数値はというと、SDMAの腎数値は若干基準値を超えていますが、BUN、クレアチニンはほとんど変化せずにいます。

 

 

■ 10年間の点滴治療や、結石に対する漢方薬などを続けてきた結果でしょう。

 

 

★ 治療を終えてキャリーバッグに入れた瞬間に飛び出す元気なパンチも健在です。

 

 

 

■ このまま飼い主様との楽しい時間が少しでも長く続きますよう、今後もお手伝いさせていただきたいと思います。

 

 

※ 腎臓は、一度壊れてしまうと再生しにくい臓器と言われています。
当院では、特長のある複数の治療薬で腎機能低下を回復させる治療を行っております。

 

 

 

※ 早期発見早期治療が鉄則ですので、『 その治療方法が気になる 』と思われたら、早めの御来院をお勧め致します。

 

 

獣医師 新井澄枝

 

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