【こんな症例も治りますシリーズ 475】 ネコちゃんの歯周病性のクシャミ も適切な診断と治療で治します

★ 上のレントゲン像は、猫ちゃんの前歯の部分です。
★ 右に犬歯が残っていますが、根元の部分のアタッチメント(歯と支えている骨との接触)が悪いので、歯周病があります。
★ この歯根部分の歯周病は、鼻腔内の炎症を引き起こして、クシャミが出ます。

 

参照サイト:

https://bit.ly/3rZm0hn

 

猫 ミックス猫 5歳 メス(避妊手術済み)

 

 

【 最近うちの猫がクシャミをしている 】ということで来院されました。

 

 

◆◆ 猫がクシャミをしてしまう原因はいろいろあります。

 

 

■ ウィルスの感染による猫風邪や、鼻の中の腫瘍・異物・軟骨の変形などが考えられます。

 

■ この子は検査の結果、歯根にバイ菌が溜まってしまい、その炎症が鼻腔にまで及んでいました。

 

※ 猫の犬歯は、歯根部が鼻腔と粘膜と筋層1枚で接触しています。 ですから、レントゲン検査やCT検査を行うと、歯周病がどこまで影響を及ぼしているかを診る事が出来るので、とても有効な検査になります。

 

 

 

■ 今回は、治療の最初に抗生剤を飲んでいただきましたが一時的にしか良くならないので、歯石除去と抜歯を行うことになりました。

 

※ 多くの飼主様が、ネコちゃんの麻酔について心配されますが、当院では事前に『麻酔の入学テスト』を行いますので、まったく問題が起こりません。

 

 

 

■ そして、この子には歯石の除去と、歯根にバイ菌が溜まっている歯周病の歯の抜歯、および歯周病の手術を行いました。

 

■ 手術を行い1ヶ月経ちましたが、クシャミはおさまり元気になりました。
元々あった口臭が、すっかりなくなったそうです。

 

 

 

■ なかなか難しいですが、猫さんも毎日の歯磨きが大事です。

 

■ 歯石の予防には、歯磨き以外にサプリメントも有効です!

 

※ 歯磨き、サプリメント、おうちの子の歯石について気になる方は、当院までお尋ねください。

 

 

 

獣医師 落合勇吏

 

 

 

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