【こんな症例も治りますシリーズ 452】 ワンちゃんの顔面腫瘍 も適切な診断と治療で治します

パグちゃんは、体表腫瘍が出来やすいですね。
★ この顎に出来たシコリは、乳頭腫と言う良性腫瘤でした。
★ パグは、肥満細胞腫が多いので、要注意です。

 

参照サイト:

https://bit.ly/3F8HIpd

 

 

犬 トイプードル 11歳 オス (去勢手術済み) です。

【 顔と体のイボが大きくなってきている 】とのことで来院されたワンちゃんです。

 

 

◆◆ イボは高齢なワンちゃんで多く見られますが、悪性の腫瘍の可能性も少なからずあります。

 

 

 

★ 動物病院 “ あるある話 ”として、『 高齢の動物たちのシコリの問題 』、『 他院では、高齢なので諦めて下さいと言われたシコリの問題 』があります。

 

 

 

■ また、この子の場合は顔のイボが少しずつ大きくなってきていて、飼い主様が心配されていました。

 

 

 

■■ 飼い主様との相談の結果、この二箇所のイボは手術で取ることが決まりました。

 

■ この子は高齢ですので麻酔前に検査をしっかりと行い、問題なしと判断できたのでシコリの切除手術を実施しました。

 

 

■ 切除した複数のイボは病理組織検査を行いました。

 

■ 幸いにして、どちらも良性のものと診断されました。

 

■ 今では手術の跡も綺麗になり、しかも、すっかりと毛に隠れて見えなくなっています。

 

 

 

◆◆ イボ(皮膚のしこり)について

 

 

■ 今回は検査の結果良性でしたが、悪性の腫瘍の可能性もあります。

 

■ 犬の皮膚の悪性腫瘍は、他の臓器に転移し重篤な症状を引き起こすことがあります。

 

 

■ 顔に出来る有名な腫瘍は、通常の皮膚と粘膜の境界には、メラノーマ(悪性黒色腫)が出来やすいです。

この腫瘍は7歳以上になると発生率が高くなりますし、オスの方が発生しやすいなど、気を付けた方が良い皮膚のシコリです。

 

 

※ もちろん、メラノーマは、口腔内にだけ大きく出来ている時もあります。 ワンちゃんは、通常の食べ方とちょっと違う『 違和感 』を表現することがありますので、それを飼主様が気付いてあげて下さい。

 

 

■ ただのイボだから、と油断しないようにしましょう。

 

 

■ おうちの子の皮膚に出来たイボが気になる方は、当院までご相談ください。

 

 

 

 

獣医師 落合勇吏

 

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