【こんな症例も治りますシリーズ 443】 犬がクギを飲み込んだ状態 も適切な診断と治療で治します

この写真は、針を飲込んだ犬のレントゲンです。
鋭利なモノを食べてしまうと、胃腸を突き刺して肝臓や心臓を差してしまう事があります。
直ぐにご来院下さい!

 

参照サイト:

https://bit.ly/3B9UP6M

 

犬  8歳7ヵ月、オス(去勢手術済)

 

 

【 釘を飲み込んでしまった 】とのことで来院されました。

 

 

◆◆ お話を聞くと、普段から釘が家の中に落ちていることがあるのだが、見向きもしないのに、この日は飲み込んでしまったということでした。

 

 

■ そこでまず、レントゲン検査をさせて頂き、その結果、胃内に釘があることが判りました。

 

 

■ ワンちゃんの異食は決して珍しいことではなく、ときどき遭遇します。 通常であれば胃内の異物をお薬で吐かせることが出来ます。 しかしながら針状の異物は吐かせた際に食道を傷つけてしまう事があるので、当院では内視鏡を用いて釣り出す処置を行います。

 

 

■ 直ちに麻酔下で内視鏡で胃内を確認しましたが、すでに胃を通過していたみたいで、胃内に釘を確認することが出来ませんでした。 レントゲンで再度確認したところ小腸に移動していました。

 

 

■ その後、直ぐに開腹手術で小腸を切開して、釘を摘出することができました。

 

 

 

■ 現在は退院されて今まで通り、元気にお散歩できるようになりました。

 

 

 

■ 家の中が散らかっていると、食事以外のものでも興味を示して口にしてしまう事があります。 ワンちゃんの口の届く範囲内にある飲み込めそうなものは、できるだけ片づけるようにしてください。

 

■ またお家の中をいくらきれいにしていても、散歩中にうっかり何かを口にしてしまう事もありますのでご注意ください(2021年4月ブログ)。

 

 

 

■ そして、何か変なものを食べてしまって元気が無くなり嘔吐を繰り返す様でしたら、すぐにご来院ください。

 

獣医師 天野雄策

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