【こんな症例も治りますシリーズ 439】 高齢犬のヒザ関節炎や多くの病気 も適切な診断と治療で治します

★ このイラストは、シニア犬の健康問題の主なリストです。
視力の問題。歯科の問題。認知機能障害。糖尿病。慢性腎臓病。関節炎。
★ 上記の健康上の問題に加えて、以下のリストも一般的に見られます:
難聴。肥満。がん。甲状腺機能低下症。心臓病。失禁。

 

参照サイト:

https://bit.ly/3msffUe

 

チワワ  15歳8か月、オス(去勢手術済)

 

【 高齢のワンちゃんが、だんだんと多くの病気に苦しんできた 】とのことで来院された、高齢犬の闘病記録です。

 

◆◆ 当院に初めていらっしゃったのは今から6年前、9歳の頃です。

 

■ ワクチン接種、ノミダニ予防でした。 持病もなく元気いっぱいでした。

 

 

■▶▶ 9歳の時は、膝に関節炎が生じたためコンドロイチン、グルコサミン配合のサプリメントを服用開始しました。 また心雑音が僅かに聴取され始め、翌年から心臓病の投薬開始となりました。

 

■▶ 13歳になると腹部エコー検査にて胆汁の鬱滞が見られ利胆剤も服用開始しました。

 

 

■▶▶ また前肢を時々痛がるようになり、挙上していることが見られるようになりました。 痛み止めを服用すると症状は良くなりますが、しばらくすると悪化してしまうようでした。

 

■ オゾン治療を取り入れたところ、その後は投薬も無くずっと痛みもなく過ごされています。

 

 

 

■▶ 心拡大が進んで、咳も時々出始めたため利尿剤も追加処方する必要が出てきました。

 

■▶ 14歳になると胆汁の鬱滞から胆泥症になり、流動性の低下も見られたため利胆剤の増量、と胆汁排泄を良くするお薬を追加することになりました。

 

 

 

■▶▶ さらに尿管結石、膀胱結石なども発見し、漢方薬も服用することになりました。 幸いにも無症状ですが、結石は今でも存在しています。

 

 

■▶▶ さらに分離不安症の症状が出始め、飼い主様の外出時にずっと吠えている、排便して身体中を汚してしまうなどの問題行動が起き始めました。 サプリメントや中枢神経抑制剤などを試しましたが、こちらはあまり効果がなかったようです。

 

■ 結果、飼い主様の外出時間を短縮すること、長時間の時は当院にお預かりさせていただくことになりました。

 

 

■▶▶ 15歳になると食欲がない日が出始め、検査で甲状腺機能低下症であることがわかったためホルモン薬を服用することになりました。

 

 

■▶▶ その後、吐き気が出て食欲は一気に落ち込み、もともと食欲旺盛だったので飼い主様はかなりショックで心配されました。

 

■ 年齢のことや持病のことを考え皮下点滴、強制給餌、投薬処置で毎日通院していただきました。 吐き気は制吐剤の注射ですぐに治りましたが食欲はなかなか戻らず、流動食を強制的に飲ませることを続けた結果、1ヶ月後には自ら食べるようになりました。

 

 

■▶▶ さらに飼い主様のご希望で免疫力をつけるために、UPBという光の治療を開始することになりました。

 

■ 開始する前にFREEという検査機器で活性酸素・酸化ストレス、抗酸化度を測定したところ、結果はとても良い結果でした。 オゾン治療をずっとやってきた成果だと思います。

 

 

■▶▶ 今現在、食欲にムラがあり、自らしっかり食べる日、飼い主様がミルクを強制給餌しなくてはならない日、とありますが、体重減少もなく元気にしています。 オゾン、UPBの成果が良いので同い年の同居犬も治療希望されています。

 

■ 今できる最善のことは何かを考え、一つずつやってきた結果、再び元気になって本当によかったです。

 

 

◆◆ これだけの疾病を抱えながらも頑張って治療されている姿は、皆さまに勇気を与えることと思います。 何かの参考になっていただければと思い、ご紹介させていただきました。

 

 

獣医師 新井澄枝

 

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