【こんな症例も治りますシリーズ 428】 犬のヒドイ痒みと脱毛 も適切な診断と治療で治します

ワンちゃんのアレルギー性皮膚炎は、起こりやすい部分がほぼ決められています。 このイラストのピンク色の部分が、その部位です。

 

参照サイト:

https://bit.ly/33TZ4W6

 

犬 柴犬 9歳 メス 避妊手術済

【 体を痒がり脱毛がひどい 】とのことで来院されたワンちゃんです。

 

 

◆◆ 痒みを伴うワンちゃんの皮膚病の原因には、アレルギー性、寄生虫性、細菌性等、様々あります。

 

 

■ まず初めに身体検査と皮膚検査をさせていただいたところ、細菌や寄生虫による皮膚炎ではないことが判りました。 また、お話の中で、このワンちゃんは外飼いで春から夏にかけて特にひどくなるとの事でしたので、アレルギー性皮膚炎が疑われました。

 

 

■ アレルギー性皮膚炎は、様々な原因抗原(原因物質)によって発症します。 その原因抗原によって治療法も異なります。

 

 

■ 食物が原因となるものを食物アレルギー、室内外のダニや花粉等が原因となるものをアトピー性皮膚炎と呼ばれています。

 

■ 食物アレルギーは食事を変えないと通年性(一年中)に見られ,アトピー性皮膚炎はダニや花粉の多い夏の時期にひどい症状が見られます。

 

※ また発症しやすいワンちゃんが知られていて、日本では、柴犬、フレンチブルドッグ、シーズー等がいます。

 

 

■ 飼い主様の希望もありましたので、アレルギー検査をさせていただいたところ、イネ科の花粉に高い反応がみられました。

 

 

 

■ アレルギー性皮膚炎の症状は、若い年齢(1~3歳)から発症して、かゆみから始まり、脱毛等の皮膚炎に進行します。 ヒトの花粉症のように完治は難しく、生涯にわたり治療と付き合うことになると言われています。

 

 

■ アトピー性皮膚炎の治療は環境中から原因物質を取り除くことが重要ですが,完全に無くすことは難しく、お薬でかゆみを減らしていくことになります。

 

 

 

■ お薬には、経口薬(錠剤、カプセル剤)、注射薬、外用薬(スプレーやクリーム、軟膏)があります。

 

 

経口薬には従来ステロイド剤や免疫抑制剤がありましたが、近年、かゆみを特異的に抑える新薬も登場してきました。

 

 

■ 今回のワンちゃんにはかゆみを抑える新薬を使用しました。 処方当初は、痒みは少しずつ改善しましたが、脱毛部位からの発毛はなかなか見られませんでした。 お薬の量を根気よく調整することで、痒みは無くなり、徐々に発毛が見られ、すっかり元通りにまで改善し、飼い主様も大変喜んでおられました。

 

 

■ ワンちゃんの痒みでお困りの際は当院までご相談ください。

 

 

獣医師 天野雄策

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