【新 当院の特徴ある医療シリーズ 19】 犬の蛋白漏出性腸症 も 効果的な治療方法で治します。

ワンちゃんの蛋白漏出性腸症は、腹水が溜まることがあります。 お腹が膨れた様子が分かりますか?

 

参照サイト:

https://bit.ly/2ThtLl7

https://bit.ly/34oElJE

 

 

■■■ 犬の蛋白漏出性腸症 ■■■ 

【当院の特長ある蛋白漏出性腸症の医療は、後半にあります】

 

 

■ この病気は、犬に見られ、猫では見られません。

 

 

■■ 蛋白漏出性腸症とは、何らかの理由で腸リンパ管が拡張・破綻し腸管内部にリンパ液(多量のタンパク質を含む)が漏れ出てしまうことによって、体内からタンパク質が喪失してしまうため、低蛋白血症が起こる病気です。

 

 

■ 原因としては腸(消化器型)のリンパ腫や、腸リンパ管拡張症、リンパ球性形質細胞性腸炎などの慢性の炎症性腸疾患が考えられます。

 

■ 症状としては、体重減少、元気消失、下痢、嘔吐、脱水、腹水等が起こります。

■ 診断法としては、臨床症状、血液検査、尿検査エコーおよび内視鏡検査(病理組織検査を実施)等から、総合的に行います。

 

■ 治療方法は、腸リンパ管拡張症、炎症性腸疾患には、療法食を用いた食事療法および免疫抑制剤を行います。

 

※ 消化器型リンパ腫には、抗がん剤およびその副作用症状に対する対症療法を行います。

 

 

 

■■ 近年、再生医療、細胞治療などの研究が行われ、有効な治療方法の一つとして実用化されています。

 

 

 

◆◆◆ 症例を御紹介致しましょう ◆◆◆

 

 

■ 10歳のワンちゃん。

 

■ 元気・食欲がなく体重減少、嘔吐、下痢がみられたので、近隣の動物病院に通院したところ、「腸リンパ管拡張症」と診断され、療法食とステロイド剤を処方されましたが、食欲が戻らず体重が減っているとのことで当院に来院されました。

 

 

 

■ 当院でも、血液検査、尿検査、腹部レントゲン及びエコーによる検査を行い、軽度の低アルブミン血症、腸管における筋状高エコー(ゼブラパターン)などから総合的に判断し、「腸リンパ管拡張症による蛋白漏出性腸症」と診断しました。

 

 

■ 治療としては、通常、療法食(低たんぱく食)による食事療法とステロイド剤などの免疫抑制剤が用いられます。

 

 

■ このワンちゃんの場合は、食事にムラがあるものの、療法食とステロイド剤は既に処方されていることから、しっかりと療法食を食べさせることと、慢性的な炎症にも効果を示すように、治療計画を立て直しました。

 

■ そこで、別の種類の療法食への変更に加えて、当院で以前から行っている副作用の心配がない「再生療法」の治療も始めることにしました。

 

 

 

 

■ 「再生療法」治療が終わって数週間後、定期検査のため来院したのですが、体重も増え元気になり、まるで別人(犬)の様になっているワンちゃんのそばで『 すっかり元通りになり、近所の皆さんから良かったねと言われるんですよ 』と、飼い主様がうれしそうにお話してくださいました。

 

 

■ もちろん検査結果も良好で、少しずつ減量していったステロイド剤も完全に止めることができ、お薬の副作用発現からも解放されてワンちゃんもニッコリです。

 

 

■ 何かお困りのことがございましたら、お気軽にご相談ください。

 

 

 

獣医師 泉 政明

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