【こんな症例も治りますシリーズ 417】 ウサギの皮膚糸状菌症 も適切な診断と治療で治します

ウサギの皮膚から採った毛やフケを、特殊な培養すると、上の写真のような大分生子が見えます。
ウサギやモルモットに病気を引き起こす最も一般的なタイプはTrichophyton mentagrophytesです。
Microsporum canisも病気を引き起こす可能性があります。

 

参照サイト:

https://bit.ly/2QYXlea

 

 

 

ウサギ 3歳 メス

 

 

【 爪切りの時に、腰の部分に3cmほどの脱毛とフケ 】に気付いたので、診察を開始しました。

 

■ この子は、毎月爪切りに来て下さっているウサギさんでした。

■ いつも通り、爪切り前に検診をしている時に偶然脱毛しているところが見つかりました。

 

 

■ 脱毛部分をよく見てみると、フケがたくさんついていました。
この子はあまり痒がったりしなかったため飼い主さまも気づかなかったそうです。

 

■ 患部のフケと毛の精密検査を行いましたら、数種類の細菌とカビ菌が検出されました。

 

■ またその検査により、適切な抗生剤、抗真菌(カビ)剤がわかったので、治療を始めることができました。

 

 

■■ 飼い主さまには、薬の投薬のほかに、患部の消毒や飼育環境の掃除などを徹底的にやって頂く再発防止の指導を致しました。

 

■ その結果、時間はかかりましたがフケもなくなり無事に毛が生えてきました。

 

 

 

■■ ウサギのふけや脱毛は、最初は目立たないため重症になってから気づくことも多いです。

 

ケージやフードの箱にある、何気ないバイ菌が悪さをしていることもあります。

 

 

 

 

■ うちの子は大丈夫かな? と思いましたら、当院までご相談ください。

※ ウサギのカビは、人間にも感染することがありますので、フケや広範囲の脱毛に心当たりがある方は早めの検査をオススメします。

 

 

 

獣医師 落合勇吏

Page Top