【こんな症例も治りますシリーズ 394】 非典型的な【 猫のオシッコの渋り症状 】 も適切な診断と治療で治っています

猫ちゃんがオシッコをしたくても、オシッコが出ない状況です。
今回のケースは、珍しい原因だと思われるかもしれませんが、意外と多いのです。

 

参照サイト:

https://bit.ly/3oDXsIj

 

 

ネコ 7歳 メス(未避妊) です。

 

現在、膀胱結石で処方食により通院治療中のネコちゃんです。

 

 【 オシッコをしぶる 】とのことで来院されました。

 

 

■ レントゲン検査では、尿道に結石は詰まっていませんでした。

 

■ 飼い主様からお話を良く聴いてみると、コロナ禍で自宅での仕事が続いていて、ネコちゃんが擦り寄ってきてもかまってあげることが難しく、ストレスを感じているとの事。 その際に、オシッコがしぶっているご様子でした。

 

 

■■■ 諸検査から総合的に考えて、猫ちゃんのストレスによる【 オシッコトラブル 】と診断しました。

 

 

■ そこで今回は、皮膚科治療の時に良く用いる【 ネコちゃんが分泌するフェロモン物質 】をお部屋に拡散させる製品を処方しました.

 

★ フェロモンとは動物や虫の体から自然に分泌される化学物質で、同じ種類の動物でのみ反応し、コミュニケーションツールとして使われます。

 

 

★ ネコちゃんはいくつかのフェロモンを分泌しますが、その中で口の周りから出るフェイシャルフェロモンは、ネコちゃんに安心感を与え、落ち着かせる効果があるとされています。 人や物に顔を擦り付ける行動は、慣れ親しんでいる証拠です。

 

 

■ このフェロモンはフェイシャルフェロモンF3という物質で、「猫ちゃん用のフェロモン製品」はこの物質で構成されています。

 

 

■ リキッドを専用拡散器にセットし、ご自宅のコンセントに差し込むだけで、しばらくすると成分が拡散しネコちゃんは安心できます。 仕事部屋を移動しても拡散器を移動先の部屋のコンセントに差し込むことで、一緒についてきたネコちゃんにかまってあげられなくても、安心して過ごすことができます。 今回、【猫ちゃん用のフェロモン製品】のおかげで、オシッコのしぶりは無くなりました。

 

 

 

■ ネコちゃんは、引っ越しや新しい仲間や騒音といった様々なストレスの中で暮らしています。 何か行動の変化が生じてお困りの際は当院までご相談ください。

電話 046-274-7662

 

 

獣医師 天野雄策

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