【こんな症例も治ります シリーズ 329】犬の他の部位に再発した乳腺腫瘍も適切な診断と治療で治ります

ワンちゃんのお腹です。 ボコボコしている所が、乳腺腫瘍です。

参照サイト:

https://bit.ly/2suLLuS

 

犬 12才 メス(避妊済)

 

【 以前からある乳腺腫瘍がだんだん大きくなってきた 】とのことで来院されました。

 

■ まずは、治療方針を決めるために簡易的な針で細胞を診る検査を行い、「良性・悪性の中間のようなもので手術を行い切除してもっと大きな塊を診断する組織生検が必要」という結果でした。

 

■ 乳腺腫瘍の手術では、しこりを部分的に取る方法や乳腺を全て取る方法など色々選択肢があります。

 

■ この子は以前にも乳腺腫瘍が出来たことがあり、新しく出来るものを予防する目的で乳腺の全摘出手術を選択しました。

 

■ できるだけ痛みを抑えることに力を入れたため、手術後の当日にはワンワン吠える元気があるほど、回復が早かったです。 病理組織検査の結果も良性という事で今後も不安なく生活が出来ることになりました。

 

■ 乳腺腫瘍は、早期の避妊手術でほとんどの場合予防が可能です。 この子のように、成犬になってからの避妊手術では乳腺腫瘍が出来てしまう場合があります。

 

■ 仔犬を産ませたいという希望が無ければ、子宮蓄膿症の予防も兼ねて早期に避妊手術を受ける事をご検討ください。

 

※ 【 炎症性乳腺腫瘍 】という、皮膚病のような乳腺腫瘍があります。 なかなか治療が難しい腫瘍なので、早めの対処が必須です。 病気になり難いカラダづくりに注力している当院にご期待下さい。

 

獣医師 冨田 浩平

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