皮膚科専門外来担当の冨田です。
今回は『アトピー性皮膚炎の治療』についてです。
まず、第一にアトピー性皮膚炎はアレルギー疾患なので原因物質との接触を出来るだけ避ける事が大切です。
しかし、アトピー性皮膚炎の原因となるものはダニなど環境中から無くせない事が多いため、積極的に治療をしていくことが大切です。
また、適切な治療をすれば、長年の痒みによって荒れていた皮膚も日を追うごとに綺麗になっていくのを実感できます。
通常、アトピー性皮膚炎の治療は症状を抑えることがメインとなるため、一生投薬治療が必要になることが悩みの種になっている方も多いかと思います。
最近、人の花粉症治療としても知られる『減感作療法』は体質を改善し、アトピー性皮膚炎の症状を根本から緩和する治療になります。全ての子に適応できるものではありませんが、アトピー性皮膚炎を根本から改善するという画期的な選択肢が選べるようになってきました。
減感作療法を行う前のアレルギー検査には一般的に行われている血液検査と皮内反応試験の2種類があります。
『皮内反応試験』は身体がそのアレルギー物質に反応するかを実際に確認する検査なので、血液でのアレルギー検査では難しかった診断が出来る可能性があります。
こういった治療の選択肢が多いことも皮膚科専門外来の強みですので、是非一度ご相談ください。
★★ 次回は、 ★★
8月4日土曜日 10時~13時、16時~18時 【 完全予約制 】
となります。
★ 046-274-7662(代)
獣医師 冨田浩平