【 こんな症例が治ります シリーズ 170 】 犬の多中心型リンパ腫 も的確に治療します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

参照サイト :

http://lapoflove.blogspot.jp/2012_12_01_archive.html

 

イヌ ボストンテリア 10歳 オス(去勢手術実施済み) です。

 

【 肩にシコリが出来た 】とのことで来院されたワンちゃんです。

 

■ 今年の4月に、肩の所のしこりに気付いて、当院に来院されてから『 病理組織検査、免疫染色検査 』をうけました。

 

■ 診断結果は、【 低分化型多中心型リンパ腫、免疫染色ではB細胞性リンパ腫 】と診断されました。

 

■ 多中心型リンパ腫とは、身体の外側のリンパ節(体表部リンパ節)が腫れてくるリンパ節の悪性腫瘍です。

 

■ ある研究データによると、この腫瘍は診断されてから無治療の場合の中央生存期間(短いものから長いものまで含めた生存期間の中央値)は、僅か6週間といわれています。

 

■ またリンパ節はリンパ管で全身のリンパ節とつながっているため、外科治療は適用ではなく、化学療法(抗がん剤)が主な治療法になります。

 

■ 5月から抗がん剤治療を開始し、投与した翌日からどんどんシコリは小さくなり、1週間後には触れなくなりました。 6ヶ月後になってから顎のリンパ節が大きく触れるようになってきたため、抗がん剤の種類を変えて治療を行ったところ、またシコリは小さくなり、現在は触れなくなっています。

 

■ 抗がん剤の使い方によって生存期間のデータがありますが、中央生存期間は6~9ヵ月ぐらいです。 現在8か月目に入ろうとしていますが、一度もお薬の副作用も出ずにとっても元気に毎日を過ごされていらっしゃるようです。

 

■ また抗がん剤と併用してドイツの自然療法、ホモトキシコロジーのお薬も併用しているので、そのおかげかもしれません。

 

■ リンパ腫の治療は、完治を目的としたものではありません。 延命が目的の治療において、抗がん剤の副作用を恐れている飼主様も多くいらっしゃると思います。 ですが、このボストンテリアさんのように8ヵ月も元気いっぱいに過ごせていることを考えると、治療を迷っている飼主様は是非一度ご相談頂きたいと思います。

 

■ 当院の延命は、“ 生活の質を高めた ” 延命です。 ですから、当院の腫瘍の治療は副作用が少なく、楽しい一生を送ってほしいと願っている飼主様向けの治療とお考え下さい。

 

■ 尚、リンパ腫にはタイプ別に治療方法・効果が変わります。

 

獣医師 新井澄枝

 

 

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