皮膚科専門医診察担当の桃崎です。
★ 最近は暑さもだいぶやわらいできて、過ごしやすい気候となって参りました。
■ 本日は 【食物アレルギー性皮膚炎】 について少しお話をさせていただきます。
■ 昔に比べ、動物の食事の原料にも様々なものが使われるようになり、【痒み】が激しいと【食物アレルギー】との関連を疑うワンちゃんも多くなってきています。
■ しかしながら、厳密に食物アレルギーのみが原因で、痒みを引き起こしている症例は多くないように感じます。
確かに血液によるアレルギー検査を実施すると、何かしらの食物が【陽性】という結果で返ってくる事は少なくありません。
■ しかし、だからと言ってこの【陽性】の食べ物がすべて現在の食物アレルギーの原因となっているわけではありません。
ちょっと難しい説明ですよね。 スミマセン。。。
■ この検査で出てくる陽性結果は、あくまでアレルギーを引き起こす可能性の高いものをリストアップしているものなのです。
■ ですから、本当に食物アレルギーなのかどうか調べるには、その候補に挙がった食物を含まない食事に切り替えて、【最低でも1カ月~2カ月】その食事のみを与えてみる必要があります。
■ その結果、もし痒みが治まっていくようであれば食物アレルギーであった可能性が高いと言うことが出来ます。
逆に言えば、これでも痒みが治らないのであれば【食物アレルギーではない】、もしくは【まだその食べ物の中に他の食物アレルギーの原因が含まれている】のどちらかであるといえます。
■ 余計に難しくなってしまいました。 そうなのです。 厳密に【食物アレルギー】を診断するのは、一般医では難しいのです。
■■ もし皆さんの中で、食物アレルギーを疑い療法食を食べているがなかなか症状が改善しない、というようなワンちゃんの飼主様がいらっしゃいましたら、是非一度ご相談下さい。
■ 当院では【アジア獣医皮膚科専門医】の村山信雄先生の【皮膚科専門診療】を実施いたしております。
https://fah-takahashi.com/blog/?p=2670
□■□ 次回の【皮膚科専門診療】は、 【9月14日(月)】診察となります。
■ まだ若干名診察枠に余裕がございますので、今月の診察をご希望の方はお早めにお問い合わせください。 遠方からも多くの方が来て下さっています。 感謝致します。
追伸:
当院の皮膚科診療は、日頃も【村山先生・アジア獣医皮膚科専門医】と連携を取りながらレベルの高い良質な診察を行っております。 村山先生は、診察だけでなく【当院の獣医師卒後教育セミナー】の講師もして頂いております。 当院の獣医師スタッフは、先生からマニアックな内容を伝授して頂き、診療に役立てております。 御安心下さい。
ファミリーアニマルホスピタル
高橋動物病院
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