【 こんな症例が治ります シリーズ 109 】 皮膚組織球腫 も 的確な治療で治します

 

 

 

 

参照サイト:

http://abt.cm/1FZz6zb

 

 

イヌ 5歳 オス(去勢済み) です。

 

【 足にデキモノが出来てしまったワンちゃん 】です。

 

■ ある日、前の手に丸いデキモノが出来ていたとの事で来院されました。

 

■ ワンちゃんの前肢を見たところ、人の手の甲にあたる部分に、直径2cmくらいの丸いデキモノがありました。

 

このワンちゃんは、デキモノを特に気にしていないという事でした。 毛に隠れる部分だったため、いつ出来たものかは分からないけれど、最近だと思うとの事でした。

 

■ まず、腫瘍を疑い、針を刺して細胞をとり、細胞診断の専門の先生に診断して頂くことにしました。 また、炎症だった場合も考え、初期治療のお薬を処方しました。

 

■ 細胞の検査結果は、皮膚組織球腫という良性の腫瘍でありました。 この腫瘍は、若い子に多く、急に大きくなりますが、しばらくすると【消退】といって、2ヶ月ほどで小さくなって消えてしまうことが多いものです。

 

■ ただし、なかなか小さくならない場合や、化膿してきたりした場合は手術で切り取ることも考えなくてはならないことがあります。 また、細胞診は、シコリのほんの一部をサンプルとして再材してくるものなので、100%の診断を下すことが難しい場合がありますが、当院が採用している【細胞診の方法】は、とても診断確率が高いものですので安心して下さい。

 

■ 同じ検査名でも、【正診率】という、正しく診断できる確率が異なります。

 

■ 今回は良性の腫瘍ということで、経過観察を行うことになりましたが、デキモノが悪性の場合もありますので、動物さんの身体に何か変わった【膨らみ】を発見したら、ぜひ動物病院にご相談ください。

 

獣医師 斉藤志保

 

 

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