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■■ 2015年2月11日から18日まで、またまたアメリカに行って【 WVCアドバンス(上級者)向け獣医学外科実習セミナー 】と、世界最大級のWVC学会に参加してまいりました。
■■ 何のため? それは、全ては私共の動物病院を御利用頂ける【 動物たちと飼主様が幸せになれる 】ように、さらにより良いアップデートされた手術が実施出来るようにするためです。
■ 昨年の12月にも訪れたのですが、実習セミナーの会場はラスベガスのWVCオークエンドセンターです。
こちらの外科実習センターは、世界的に有名なWVCという学会が保有している素晴らしい施設なのです。
毎回利用させて頂いているので、どこに何が置いてあるのか、どういう設備があるのかが、ほぼ分かってきました。
■ 講師の腫瘍外科専門医の先生は、今回もとても誠実な先生方で、イギリスやカナダやアメリカで優秀な Dr.Bacon Dr.Culp Dr.Ansellum に色々と教えて頂きました。
3人共、世界一と言っても良いコロラド大学の獣医腫瘍外科で研修した先生方で、素晴らしい知識と技術をお持ちの先生方でした。 献身的に色々と【手術のコツ】を教えて頂き、改めて感謝致します。
■ とても内容の濃いセミナーでしたが、どんな事を学んだかリストだけ列挙しておきます。
■■ WVCアドバンス(上級者)向け獣医学外科実習セミナー
■ 今回は、頭頸部外科(頭と首の外科)を中心に実習してまいりました。 アップデートされている方法もあり、
座学では学んでいるのですが、実際には経験していない手術も全て完璧に経験出来ました。
◇ 鼻切開 (Rhinotomy)
◇ 下顎骨切除術 (Mandibulectomy)
◇ 上顎骨切除術 (Maxillectomy)
◇ 唾液腺疾患、唾液腺切除術 (Salivary gland disease, Salivary gland excision)
◇ 短頭種症候群 複数の手術法 (Brachycephalic syndrome)
◇ 軟口蓋過長症整復術 (Soft palate)
◇ 鼻腔狭窄整復術 (External nares)
◇ 喉頭麻痺、喉頭タイバック (Laryngeal paralysis/Laryngea TIE-BACK)
◇ 乳房切除術と乳腺の新生物(新形成) (Mastectomy and Mammary gland neoplasia).
◇ 気管切除術、一時的と永久的 (Tracheostomy, Temporary and Permanent)
◇ 全耳道切除術 (Total resection of the ear canal)
■※ とくに、今回特記すべき事は、最終日に、こちらがリクエストした普段していないような種々の手術を指導して頂きました。
◇ 自由な部位の手術 《 これは、楽しい時間でした!! 》
■■ 私は、この一連のセミナーで【 2つの事 】を注意して、ゲットして帰ってこようとしています。
■ 1つ目は、【 手術のコツ 】の収集です。
◇ 少し呆れる話かもしれませんが、獣医学科の6年制の大学を卒業した新卒獣医師は
【 ほとんど小動物(犬や猫やウサギ)の手術はできません 】。
◇ 教科書のような高価な本や専門雑誌に書いてある手術方法を、【 ある意味ぶっつけ本番で 】
試しているのです。
◇◇ 少しだけ彼らを弁護しますと、獣医学科の主目的には、動物タンパクの自給率を上昇させるためという項目があり、【大動物医療】の授業が多いのです。 また、多岐にわたる基礎獣医学や公衆衛生学のような応用獣医学を沢山学ばなければいけないのです。 ですから、小動物臨床の実習は少なくなるのです。
◆◆ 私のように長年臨床獣医師として手術をしていれば、おおよその手術を経験しておりますが、初めての手術をする時は、
【 テキスト通り 】には行かず、もっとスマートに短時間に手術をする
【 コツ 】を知っていれば楽になるのだと思います。
◇◇◇ このセミナーでは、そのコツを【 アメリカ外科専門医 】から聞けるのです。
■ 2つ目は、【 全国の素晴らしい先生方 】と出会えて、交流が持てるのです。
◇ この会は、普段お会いしても会話をしないような先生方と、年代を飛び越えて交流出来る会です。
◇ とても尊敬できる先生に、この会で出会いました。 言動、行動など、全て素晴らしい先生なのです。
◇ このような時間を共に出来る【ある意味、合宿】のようなセミナーは、セミナー外でも多くの学びができます。 ラスベガスの周辺の地域にあるパワースポットにも先生方と共に行けるのです。
今回も、素晴らしい先生方と小旅行に行ってしまいました~
■■ このような出会いを繰り返すことで、【 獣医師の素晴らしいネットワーク 】を新たに作ることが出来ます。
※ ちなみに、WVCオークエンドセンターは、世界から獣医師の先生が研修に来られるそうですが、
【 日本人の獣医師 】が一番多く学びに来ているそうです。
日本の先生方は熱心です。 すごいですね~
■■ これからも、神奈川県大和市で良質な価値ある動物医療を行っていくためにも、皆様のために、
私は体を張って頑張ります。
◇ 今後共、皆様のために活動してまいりますので、応援をお願い申し上げます。
院長 高橋