【 こんな症例が治ります シリーズ 105 】 子宮水腫 も 的確な治療で治します。

 

 

 

 

参考出典サイト : http://bit.ly/1LBeAEQ

 

ネコ 8歳 メス(未避妊) です。

 

【 一昨日から血尿が出るというネコちゃん 】です。

 

■ 元気・食欲はあるけれど、一昨日から血尿が続いているということで来院されました。

血尿以外に、いつも発情の兆候が季節の変わり目にしか来ないのに、再度発情の兆候が来たというお話もありました。

 

■ レントゲン検査・エコー検査を行ったところ、子宮が腫れており、中に液体状のものは貯留していることが分かりました。

 

■ 尿の採取ができなかったため、尿検査を行えなかったので、血尿の原因が「膀胱から」なのか、「子宮から」なのか区別をつけるのが困難な状態でした。

 

■ 子宮がレントゲンで確認できた場合、考えられることは、「子宮蓄膿症」あるいは「子宮水腫」の可能性が考えられます。

 

■ 子宮蓄膿症は「緊急疾患」の一つで、放置してしまった場合、死に至る病気です。

 

 

■ 飼主様と話し合った結果、血尿の原因は究明できてはいないけれど、子宮疾患の方を最優先にすることが決まり、その日のうちに手術しました。

 

■ 病理検査の結果として、「子宮水腫」という結果でした。 子宮水腫とは、子宮内膜腺からの分泌が活発となり、子宮内に粘液が貯留する病気です。

 

■ 子宮蓄膿症は症状がでることが多いですが、子宮水腫は無症状のまま経過することが多い病気です。 しかし、膨れた子宮がお腹の臓器を圧迫することで症状が出ることもあります。

 

■ 術後、血尿も治まり元気に退院していきました。

 

■ 現在、避妊・去勢手術をしているワンちゃん・ネコちゃんは増えていますが、まだしてない子達も多くいます。

 

■ 将来病気を防げる一つの手段ですので、妊娠を望まない子達には積極的にしてあげましょう。

 

獣医師 小田原 由佳

 

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