【 こんな症例が治ります シリーズ 103 】 犬の鼠径ヘルニア も 的確な治療で治します。

中央の膨らみが 鼠径ヘルニア です        (写真はメスの症例です)

 

 

 

イヌ 11歳 未去勢です。

 

【 内股がポコっと腫れているということで来院されたワンちゃんです。 】

 

見ると、内股の部分に直径15センチほどの腫れが見られました。

 

これは鼠径ヘルニアという疾患です。 足の付根の皮膚の下に穴が開いている先天的な病気です。

 

鼠径輪というお腹の中から外に向かって神経や血管、男の子では精管が通る穴が広がることで、お腹の中の脂肪や臓器が皮膚の下に出てきてしまうという疾患です。

 

脂肪だけであれば問題ないのですが、腸管の一部がヘルニア内に入ってしまうと、その部分が壊死( 細胞が死んでいる事 )して腐ってしまう可能性もあります。

 

幸いこの子のヘルニア内には脂肪しかなかったので、空いた穴を手術で閉鎖して小さくすることで治療することができました。

 

若い雄犬や未避妊の雌犬に多いと言われているので、気になる方は一度内股の辺りをチェックしてあげましょう。

 

と言っても、正確な診断は専門家でないと分からないので、【かかりつけの動物病院】で診断してもらって下さい。

 

獣医師 齋藤隆太

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