【 こんな症例が治ります シリーズ 100 】 乾性角結膜炎 も 的確な治療でケアします

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イヌ 8歳 メス(避妊済) です。

 

【 左目の目ヤニがひどいというワンちゃん 】です。

 

2年ほど前から、左目が頻繁にショボついて、目ヤニが出るのを繰り返していたそうなのですが、1週間前からひどくなったという事で来院されました。

 

経過が長いことから、しっかり検査をさせて頂きました。 目に小さな傷がついていただけでなく、なんと左目の涙の量が「0・ゼロ」でした。 つまり、左目は常に表面がカラカラの状態になっていたのです。

 

この病気は「乾性角結膜炎」といい、目を保護するための水性の涙および油性の涙が分泌されにくい病気です。 この病気は、目の表面にある角膜が非常に傷つきやすい状態になってます。

 

犬のドライアイの原因は、約80%の症例が免疫性の病気です。 そこで、免疫調節剤の目薬を使って治療しましたが、予定していた涙の量にはなりませんでした。 そこで、さらに涙と同じ成分の点眼薬を1~2時間おきに点眼してもらいました。

 

3週間後、涙の量を測定したところ正常までにはいかないまでも、涙が分泌されていました。 当初の涙の量が「ゼロ」の症例でしたから、もしかしたら薬が効かないかもしれないと思っていたので、飼い主様ともども非常に喜びました。

 

目の検査は特殊なものが多いので、しっかり調べてあげる事で、今まで分からなかったこともはっきりするかもしれません。 ご相談は当院の獣医師にお気軽にお問い合わせください。

 

獣医師 小田原 由佳

 

 


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