【 こんな症例が治ります シリーズ 90 】 歯周病 も的確な治療でコントロールします。

 

 

 

 

 

イヌ 11歳 メス(避妊手術実施済) です。

 【 1週間ぐらい前から口が痛そうというワンちゃん 】です。

  ドライフードを食べる時に口を震わせているとのことでした。  お口の中を見てみると、歯石(歯の表面についた汚れの塊)の量はさほど多くなかったですが、切歯(前歯)に抜けている歯があり、抜けている部分の隣の歯もグラグラしていました。

 

 奥の方の歯は嫌がってしまい見ることが出来ませんでしたが、このように動揺歯(グラグラしている歯)があると、違和感や痛みから食欲が落ちてしまう事があります。

 

 また、見えなかった奥の歯にも異常がある可能性が高いので、全身麻酔をかけて揺れている歯を抜き、歯石を落とす処置の提案を飼主様にさせて頂きました。

 

  麻酔をかけてお口の中を覗くと、揺れていたのは切歯だけでなく、臼歯(奥歯)も揺れてグラグラになっており簡単に抜けてしまうような状態でした。 そこで、歯石を除去して歯をピカピカにし、揺れている歯を抜いてあげました。


  歯を抜いて出来た穴をそのままにしておくと不衛生なので、抜歯の痕の穴に『骨補填材』という骨を強化する特殊なものを詰めてから、歯肉の一部を利用して『特殊な形に整形して』その穴を塞ぐ処置を行いました。


 今はふやかしたご飯を食べさせてもらっていますが、今後は少しずつ硬い食事も食べていけるようになると思います。


  歯は毎日ケアをしてあげないとどうしても汚れてきてしまいます。 汚れが溜まってきたら定期的に歯石を除去していつまでも健康な歯でいられるようにしましょう。

 

 【当院では独自の特殊な】毎日使えるデンタルケアの薬があります。 最近、有効期間が2週間しかない薬品だったものが、だいぶ長く効果があることが分かりました。

 

 また、歯周病の原因細菌が突き止められた現在、その細菌だけを減らす【特殊な薬】も最近手に入りました。

 

 この医療分野は、どんどん良くなってきます。 当院も上質な情報を仕入れて参りますので、ご期待下さい。

獣医師 斎藤隆太

 

 

 

 

 

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