【 こんな症例が治ります シリーズ 86 】 最近多くなったシュウ酸カルシュウム結石(膀胱結石) も 的確な治療で治します

 

 

 

 

 

 

 

【写真参照】

http://www.waltham.com/document/nutrition/dog/dog-urinary-tract-health/283/

 

 

イヌ 10歳 オス(去勢手術未実施) です。

 

 【 最近オシッコを頻回にするようになり、今日は血尿が見られたというワンちゃん 】です。

 

 症状から膀胱炎を起こしている可能性は高いと判断しましたが、結石も否定できないため、お腹のレントゲンと尿検査を実施する事になりました。

 

 レントゲン検査の結果、膀胱に7ミリ大の結石があることがわかりました。 正確な結石の状態や数を把握するためにその後に超音波検査を実施し、手術で摘出することになりました。

 

 実際に出てきた石は表面がトゲトゲしていて、これが膀胱の中で転がり、傷を付けていたと思うとゾッとするような物でした。

 

 一口に【膀胱結石】と言っても種類があります。 

 

★ フードも【尿路結石用】と書かれた沢山の犬猫用のご飯が流通していますが、実際は結石の種類によってきちっとご飯を選ぶ必要があります。

 

 今回は検査の結果、【 シュウ酸カルシウム 】という種類の結石だという事が分かりました。 この石はご飯やお薬で溶かすことが出来ず、完全な治療は手術で取り除く以外ないものです。 しかし、取り除いた後はその石が出来にくくするようなお食事があるので、それを食べ続けてもらう事にしました。 今ではすっかり血尿も出なくなり、安心して生活を送っています。

 

 尿路疾患に限らず、沢山あるフードの中からその子にあった食事を選ぶのは非常に難しい事です。 是非とも一人で悩まずにお気軽に病院スタッフまでご相談下さい。

 

 獣医師 桃崎 昂 

 

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