【 こんな症例が治ります シリーズ 85 】 前足の中手骨骨折 も的確な治療でコントロールします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 イヌ 歳 オス(避妊手術実施済み) です。

 

 【 まえ足がビッコを引くようになってしまったというワンちゃん 】です。

 

 来院時は右前足を完全に上げていて、地面に着く事ができない状態でした。

 

 レントゲンを撮影すると、【中手骨】という、人でいうと【手の甲に当たる部分】の骨が2本折れていることが分かりました。

 

 この部位の骨折は、場合によっては手術の必要がないこともありますが、この子の場合には手術をして、骨の位置をもとに戻してあげる必要があると、総合的な情報から判断されました。

 

 来院当日は、骨折した骨が擦れあって痛いので、ギプスを巻いて痛み止めの注射を打ってあげました。

 

 そして翌日手術を行い、骨の中に固定器具を入れて折れた部分がずれないようにしてあげました。

 

 足先の骨は太さが数ミリしかなく、手術をするのがとても難しい場所です。 とても活発なワンちゃんでしたので、暴れて骨折面をまた異常な形にしてしまうのを防ぐため、完治まではギプスを適切な形にして巻いてあげる必要がありました。

 

 幸いこの子は飼主様のご自宅での親身なケアのおかげで、2ヶ月程で骨が元どおりになり、歩くことができるようになりました。

 

獣医師 斎藤隆太

 

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