【 こんな症例が治ります シリーズ 80 】 同居犬の攻撃行動 も 的確な治療で治します。

 

 

 

 

 

 

 

 

イヌ 4歳 メス(避妊手術済) です。

 

 【 同居犬(3歳 メス 未避妊)に攻撃されて、ケガを繰り返してしまうというワンちゃん 】です。

 

 お母さまの話を伺うと、最近その子達は一緒に暮らす様になり、最初の一週間は仲良くしていたようなんですが、途中から来院している子が一方的に攻撃を受けるようになったという事です。 かわいそうに思って飼い主さんはこの子を抱き抱え、攻撃してきた子を叱りつけていたようです。

 

 その他にも、攻撃していない時でも【 この子が同居犬に馬乗りになられているような事 】が続いていたそうです。 これは【 マウンティング 】といって、『自分の方が偉いんだぞ!』というワンちゃん同士の上下関係を示す行動です。

 

 以上の飼い主さんのお話から、【 動物達の間での上下関係と、飼い主さんのワンちゃんに対する態度が矛盾してしまっている 】と判断しました。

 

 つまりは、『 なんでお前の方が下なのに優遇されているんだよ。 』という気持ちから来る攻撃行動だったんですね。

 

 そこで、まずは上の子の避妊手術を行い、更に動物達の関係に合わせて飼い主さんの態度を変えて頂く事を、徹底してもらいました。

 

 具体的には、食事を必ず上の子から先にあげたり、ケンカになったら両方ケージに入れ、上の子から先に外に出してあげるなどです。

 

 すると1ヵ月程で効果が出始め、今では前と同じように一緒にお散歩に行けるようになりました。

 

 実はこういったトラブルは少なくなく、新しいワンちゃんをお家に迎え入れる事は、なかなか難しいですね。

 

 そして【ワンちゃんの攻撃行動】といっても原因は様々で、今回のように思わぬ事がその原因になってしまっていることもあります。

 

 ですから、こういったお悩みをお持ちの方は一人で悩まずに獣医師にご相談ください。

  獣医師  桃崎 昂

Page Top