【 こんな症例が治ります シリーズ 47 】 眼科 感染性角膜潰瘍 も 的確な治療で治します。

 

 

 

 

 

 

イヌ 5歳 メス(避妊手術未実施) です。

 

 【 昨日の夜「キャン」と鳴いたかと思ったら、その後から右眼が開かなくなってしまったというワンちゃん】です。

 

 眼科検査を実施すると結膜の充血と浮腫が強く、目ヤニもたくさん出ていました。 眼の表面には浅いキズが出来ており、かなり痛そうな状態でした。 傷としてはそれほど酷くはなかったのですが、目の表面を拭ったものを染色してみると、細菌の集まりが見つかりました。

 

 本来、目の表面には全く細菌はいないはずなので、少量の細菌であっても見つかった場合には感染が起きていると考えて治療を行います。 もし、傷があり、感染が起きている事を見逃してしまった場合、短時間で悪化し目の表面に穴があいてしまう事があるからです。

 

そこで自宅での頻回点眼治療は難しいとの事だったため入院し、30分おきの抗生剤点眼剤の点眼と傷の修復を助けてくれるお薬の点眼を行う事にしました。

 

 早急な処置の甲斐あって数日後には細菌も抑えられ、眼の腫れもひいていきました。

 

 目は、たとえちょっとした傷でも感染が起きてしまえば【 失明 】にすらなりかねません。 動物達は言葉がしゃべれませんので、目をショボショボしたりする『 SOS信号 』 を是非見逃さないであげてください。

  

 獣医師 桃崎 昂 

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