【 こんな症例が治ります シリーズ 24 】 異食症 も 的確な治療で治します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イヌ 5歳 オス(去勢手術済み) です。

 

 【 3~4日前から吐き戻しが続き、ウンチが軟らかく、血とゼリーのようなものが混じってしまったワンちゃん 】です。

 

  レントゲン検査をすると、お食事を食べていないにもかかわらず胃の中に何か入っているような影が認められ、ウンチの様子を顕微鏡で見てみると腸内細菌のバランスが乱れており、きちんと消化されなかったお食事が認められました。 また、大量の化学繊維も認められました

 

  このような検査結果から、胃の中に絨毯の毛や、毛づくろいをした時の毛などが詰まっている可能性が浮上しました。

 

  そこで、バリウム検査を実施することになりました。 バリウム検査では食べたものが胃から小腸、大腸にかけて通過できるかどうかを調べることができます。 また、バリウムはとても比重の高い(とても重い!!)液体で、詰まっている毛などを押し流してくれる効果もあります。

 

  バリウム検査を行ったところ、初めは流れが悪かったのですが、最終的にはバリウムが流れ出てきたウンチから大量の毛が認められました。

 

 動物さんたちは、私たちが気づかないところで色んな物をかじっている可能性があるので、皆さんも一度ご自宅の環境をチェックしてみましょう。

 

 

獣医師 齋藤 隆太 

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