皮膚科専門外来担当の冨田です。
今回は「犬疥癬症」についてです。
犬疥癬症とはイヌセンコウヒゼンダニというダニの感染症です。イヌセンコウヒゼンダニは感染すると皮膚に穴を掘って住み着きます。そのため、シャンプーなどで駆除することが難しいです。
感染している子は多くはありませんが、まだまだ疥癬症で来院される方もいらっしゃいます。
主に犬同士の接触で感染しますが、偶然人に感染してしまう事もあります。その場合、人の皮膚で増えることは出来ない為、一時的に痒みが出るだけで自然と治まっていきます。
皮膚にダニがいる事で物理的に痒みが出るのはもちろんですが、アレルギー疾患としての一面もある為非常に強い痒みが出る事が特徴です。
特に出血するまで搔く、搔きすぎて皮膚がぼろぼろになってしまうといった方は注意が必要です。
この病気も確実性の高い予防・治療法があるため、「家の子は大丈夫かな?」とご心配な方は是非一度ご相談ください。
次回は「犬疥癬症の診断と治療」についてです。
また、次回の皮膚科専門外来は11月10日土曜日開催予定です。
初めての方も予約の枠が残っていますので、お気軽にご相談ください。