【愛玩動物看護師だより】国内で増え続けている「重症熱性血小板減少症(SFTS)」をご存知ですか?

こんにちは(^^)皆様、いかがお過ごしでしょうか?

 

 

やっと夏の暑さが多少和らいで、過ごしやすくなってきましたね!

 

 

ただ、まだ日中は少し暑さが残っていて、1日の中でも寒暖差が激しいため、お身体にはお気を付けください(^^)/

 

 

 

 

さて、今回は国内で発生報告が増え続けている「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」(以下SFTS)について、お話させていただきたいと思います。

 

 

当院でもブログをはじめ、各SNS( LINE、Instagram)において、SFTSの注意喚起を度々させていただいているので、名前だけは聞いたことがある方が多いのではないでしょうか。

 

 

 

ここでは、改めて、SFTSがどういった病気かをご説明させていただきます。

 

 

まず、このSFTSは重症熱性血小板減少症候群‘ウイルス’による感染症です。

このウイルスを持っている‘ マダニ ’に刺されることで感染します。

 

 

 

また、感染した犬や猫、人の体液に触れることでも感染してしまうため、‘ 人獣共通感染症(ズーノーシス) ’と言われます。

そうなんです、愛犬や愛猫から人へ、人から人へ感染してしまう怖い病気なんです...。

 

 

※ 昔は、『 マダニを介して感染する 』のが常識でしたが、今では『 マダニを介さないでも、SFTSウイルスは感染する 』に変わって来ています。

 

 

 

 

 

★ 感染すると、主な症状として、発熱、全身倦怠感、食欲不振、吐き気や嘔吐、下痢や腹痛などの消化器症状、リンパ節のはれ、出血症状、筋肉痛、神経症状などが報告されています。

 

 

ヒトの致死率は、約10〜30%程度と言われています。(厚生労働省HP参照)

 

 

今年に入って、西日本を中心に感染が拡大しており、獣医師の中に実際に亡くなった方もいるという、油断ならない病気です。

 

 

 

治療は国内では抗ウイルス薬の使用が承認されていますが、基本的には対症療法となり、SFTSの特効治療薬というものはまだ出てきていないのが現状です。

 

 

 

つまり、感染しないように‘ 予防 ’するということが重要です!

 

 

 

特にマダニの活動が盛んな春から秋にかけて、マダニが潜む草むらには注意が必要です。

 

 

 

ワンちゃんは草むらが大好きですが、なるべく避けていただくのが安心です。

飼い主様は長袖、長ズボンなど肌を見せない服装がベストです。

 

 

 

 

また、当院では『 ワンちゃん専用の虫除けアロマスプレー 』を販売しておりますので、ぜひご活用ください♪

 

 

 

しっかり予防をして危険な病気から、愛犬や愛猫、そしてご家族とご自身を守りましょう!

 

 

何かご不明な点がございましたら、遠慮なくスタッフまでお声掛けください♪

 

 

 

 

愛玩動物看護師 浅井

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