冬がもうすぐ来ますね~。風邪をひかないよう、暖かくしてお出かけして下さいね。 今回は、冬ネタの第③段としまして、冬の予防についてお話させて頂きます。
冬になると、室内で過ごす時間が増えるため動物たちと接触する機会が増え
人への感染のリスクが高まる寄生虫があります。
それが、お腹の寄生虫です。
動物たちのお腹(腸内)に寄生する虫には、様々な種類があります。
そうめんのような形のものや、サナダムシのようなものもいます。 このような寄生虫は、公園の砂場や環境中に存在する寄生虫の卵やノミを飲み込む事で、動物たちに感染します。
動物たちに寄生した寄生虫は、お腹の中で卵を産んで、卵がうんちと一緒に排泄されます。 そのうんちを動物たちが舐めたり、うんちが手足についたりすると、スキンシップをとっている時に人に感染することがあるのです。
人に感染すると、失明したり、内臓にトラブルを起こすことがあります。
現在、世界で人回虫の感染者は14億人、回虫に原因する腸閉塞などで年間6万人が死亡していると推測されています。 日本国内では1%未満と考えられていますが、増加傾向にあるようです。
感染した動物たちは、下痢や食欲不振などの症状を起こすこともあれば、無症状の場合もあります。 そこが怖いところでもあるのです。 無症状で、卵を排泄し続けると、常に人への感染のリスクがあるからです。
そこで重要なことは、駆虫薬による予防です。 現在では、予防的にお腹の寄生虫を駆虫できる安全なお薬があります。 3か月に1回飲ませるだけで、予防できます。 また、年に2回程度のうんち検査も実施することでより安全になります。
動物たちとハッピーにスキンシップをとるために、是非、定期駆虫を実施して頂ければと思います。 詳しくは、ご連絡または、スタッフに申し付けて下さい。
鈴木獣医師