【こんな症例も治りますシリーズ 741】『 デンタルケアのトラブル 』も適切な診断と治療で治します

↑ 上の写真は、歯石除去の前後です。

■ 左は、歯石除去の前の写真です。 赤い矢印の歯石付着部分に注目して下さい。

■ 右は、歯石除去の直後の写真です。

 

 

犬 シェットランドシープドッグ 4歳 オス(去勢手術済み)

 

【 トリミングにいらした際の口腔検査で、歯石付着が目立ったため歯石除去をすることになりました 】

 

 

◆◆ ワンちゃんは人間よりも歯のトラブルが発生しやすい動物であり、口腔内のケアを怠ると、歯周病や口臭、さらには全身的な病気を引き起こす可能性もあります。 そのため、日々の歯磨き習慣を取り入れ、定期的に専門的な歯科クリーニングを行うことが愛犬の健康維持に繋がります。

 

 

■ 当院の歯科クリーニングでは超音波スケーラー、回転ブラシ、ラバーカップを使用します。超音波スケーラーは高周波を使って歯石を細かく砕き、低速回転ブラシは歯の表面と『 歯周ポケット内 』を滑らかに磨くことで再び歯石がつきにくくする役割を果たします。 また、ラバーカップを使うことで、歯の表面をさらにきれいに保つことができます。 これらの処置によって、愛犬の歯の健康が大きく改善されます。

 

 

 

■ 愛犬の歯の健康を守るためには、日々の歯磨き習慣が何より大切です。 歯科クリーニングを受けた後も、定期的なケアと予防が欠かせません。

 

 

 

■ 歯磨きの際は、いきなり全ての歯を磨くのではなく、最初は少しずつ、口元を触ることに慣れさせることから始めると良いです。 その後、指で歯の表面を優しくマッサージし、歯ブラシを使って磨く習慣をつけていきます。 犬によっては歯ブラシを嫌がることがあるため、その場合は指用の歯ブラシや歯磨きガムなどを使って代替する方法もあります。

 

 

 

■ 歯磨きの頻度は、できれば毎日食後に行うことが理想的です。 歯垢は24~48時間以内に固まって歯石になりますので、できるだけ頻繁に歯磨きをすることが予防には欠かせません。 また、歯磨きをすることで、歯周病の原因となる口内細菌を減らし、口臭も予防できます。

 

 

 

◆ 口腔内病原細菌は簡単な試験紙(オーラストリップ)で確認が可能です。 ご興味のある方はぜひ診察室でお知らせください。 飼主様でも簡単に検査できます。

 

 

 

■ また歯磨きの際には当院独自のアロマ歯磨きウォーター(犬用)をお勧めしております。 口腔内細菌を減らす効果があります。

 

 

 

■ 愛犬の歯の健康を守ることは、その健康な生活を支えるための第一歩です。

 

 

 

■ 当院では歯磨きケアも行っておりますので、ぜひご相談ください。

 

 

 

獣医師 新井澄枝

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