【こんな症例も治りますシリーズ 859】 猫の『 セカンドオピニオン診療 : 尿道閉塞の後に起こる 見落としやすい腎臓の感染症 』も 適切な診断と治療で治します

↑ 上の写真は、右腎の超音波画像です。

◆ 矢印の部分は、右腎の膿瘍で、大きな円形の低エコー病変として認められます。

 

参照サイト:

https://00m.in/vQnFF

 

猫 ミックス 6歳 オス(去勢手術済み)

 

 

【 2日前から食欲が低下して、今日は吐いてしまった 】との主訴で来院されました。

 

 

◆◆ 全身の検査を進めると、血液検査で白血球数と炎症マーカーの値が上昇しており、レントゲン検査では右の腎臓が腫大していました。

 

 

■ エコー検査をすると腎臓の周囲に液体が貯まっていたため、針を刺して顕微鏡で診てみると、細菌と変性した好中球がみられたことから、膿瘍であることが分かりました。

 

 

■ 腎膿瘍は、腎臓に細菌が感染して膿瘍(膿のかたまり)ができてしまう病気で、発熱、元気消失、嘔吐などを起こし、重症化すると敗血症を引き起こします。

 

 

■ 腎膿瘍は、尿道閉塞や尿管閉塞などの尿路系のトラブルの後に起こることが多く、この猫ちゃんも1カ月前に他院で尿道閉塞の治療をしていたとのことです。

 

 

■■ 症状が比較的軽度であったことと、飼い主様が通院での治療を希望されたため、抗生剤の内服薬での治療を行いました。

 

 

■ 培養検査の結果から、処方した抗生剤は有効で、症状の改善も見られたため、この抗生剤による治療を継続し、良好に管理できています。

 

 

■ 腎膿瘍は敗血症などの重篤な症状を引き起こすことがありますので、気になる症状がある時は早めにご相談下さい。

 

 

 

獣医師 長谷川英哲

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