【こんな症例も治りますシリーズ 848】『 セカンドオピニオン診療:「ストレスかと思ったら重度歯周病だった」猫さんの症例 』も適切な診断と治療でコントロールします

 

 

〜 抜歯後に自らご飯を食べ始めたケース 〜

 

 

猫 ミックス猫 7歳齢 オス(去勢手術済)

 

 

【 食欲が低下している 】とのことで来院されました。

 

 

◆◆ 数日前から徐々に食欲が低下し、元気も少し落ちてきているとのことで来院されました。

 

 

■ ちょうどご家庭内の状況が変わったタイミングだったので、最初は環境変化によるストレスも飼い主様は疑われていました。 この春の時期は、飼い主様が想像するようにストレスを受けて病気になる子が一定数はいます。

 

 

 

◆◆ 他院では、

 

・ 点滴治療

・ ストレス緩和のお薬

 

などで経過をみていたそうですが、なかなか改善が見られず、当院を受診されました。

 

 

 

■■ 当院の診察で気になったこと

 

全身状態を確認した後、口の中を詳しく診察したところ、

 

・ 重度の歯石付着

・ 歯肉の強い炎症

・ ぐらついている歯

・ 口を触られるのを嫌がる様子

 

が確認されました。

 

 

★ 猫は痛みを隠す動物のため、重度の歯周病があっても普段通り生活しているように見えることがあります。

 

 

★ しかし実際には、食事のたびに強い痛みを感じていた可能性が考えられました。

 

 

 

 

■■ 治療について

 

血液検査などで全身状態を確認したうえで、麻酔下にて歯科処置を行いました。

 

・ 歯石除去(スケーリング)

・ 状態の悪い歯の抜歯

・ 口腔内洗浄

 

を実施しました。

 

 

 

 

■■ 処置後の変化

 

処置後は徐々に食欲が改善し、自らしっかりご飯を食べるようになりました。

 

飼い主様からも、

 

「こんなに食べる子だったんですね」

「もっと早く気付いてあげればよかった」

 

とのお言葉をいただきました。

 

 

 

■ 猫の食欲不振では“口の痛み”にも注意が必要です

 

猫の食欲不振では、腎臓病や胃腸疾患だけでなく、口腔内疾患が原因になっているケースも少なくありません。

 

特に、

 

・ 口臭が強い

・ ドライフードを嫌がる

・ 食べたそうにするけど食べない

・ 顔を気にする

・ よだれが増えた

 

などの症状がある場合は注意が必要です。

 

 

 

 

 

◆◆ まとめ

 

 

■ 歯周病は、単なる“口の汚れ”ではなく、慢性的な痛みや食欲低下につながることがあります。

 

■ 「年齢のせいかな?」と思っていた症状が、歯科治療によって改善するケースもあります。

 

■ 食欲低下や口臭など気になる症状がある場合は、早めの受診をおすすめします。

 

 

 

 

獣医師 伊藤雅志

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