【こんな症例も治りますシリーズ 833】『 セカンドオピニオン診療: 抱っこすると痛がるワンちゃん、レーザー治療で動きが改善した症例 』も適切な診断と治療で治します

↑ 上の絵は、ワンちゃんの背骨にレーザー治療を行っているイメージ図です。

 

犬 トイプードル 13歳 オス(去勢手術済み)

 

 

【 抱っこすると痛がる、震えているという症状 】で来院されました。

 

 

 

◆◆ ご相談時の状態

 

 

■ 飼い主さんのお話では、抱っこすると『 キャン 』と鳴く、体をプルプル震わせている、座ることが少なく立っている時間が長いといった様子が見られていました。

 

 

■ すでに他院を受診されており、痛み止めの治療は行われていましたが、症状がなかなか改善しないため当院にご相談に来られました。

 

 

 

 

◆◆ 検査で見えてきたこと

 

 

■ レントゲン検査を行ったところ、胸椎の後半部分に『 変性脊椎症が確認 』されました。

 

 

■ 変性脊椎症は加齢とともに背骨の周囲に骨の変化が起こる疾患で、背中の痛みの原因になることがあります。 研究によると、椎間板ヘルニアの発生率が変形性脊椎症の箇所には多く発生します。

 

 

■ そのような研究からも、今回の症状の出方からは、椎間板ヘルニアなど背骨の病気が関与している可能性も考えられました。

 

 

 

 

◆◆ 治療について

 

 

■ すでに痛み止めの治療は行われていたため、今回は追加の治療として広域スペクトラム発生のレーザー治療を行いました。

 

 

■ この治療は体の奥深くまで届く近赤外線を利用し、血流の改善、炎症の軽減、痛みの緩和などを目的として行われる治療です。

 

 

 

 

◆◆ 治療後の変化

 

 

■ レーザー治療を行った後、ワンちゃんの様子は徐々に改善し、体の震えが落ち着き、動きがスムーズになり、以前より楽に動けるようになりました。

 

 

■ 現在も経過を見ながら無理のない範囲で治療を続けています。

 

 

★ 当院には、『 レーザー治療器が5種類ほどあります 』ので、使い分けができます。

 

 

 

 

◆◆ セカンドオピニオンについて

 

 

■ セカンドオピニオンでは、これまでの治療を否定するのではなく、別の視点から症状を見直すことが目的です。

 

 

■ 今回の症例のように、既存の治療に加えて別の治療方法を組み合わせることで、症状が改善することもあります。

 

 

 

 

◆◆ さいごに

 

 

■ 高齢のワンちゃんで抱っこすると痛がる、震える、動きがぎこちないといった症状が見られる場合、変性脊椎症や椎間板ヘルニアなど背骨の病気が関係していることもあります。

 

 

■ 適切な検査と治療を行うことで生活の質を改善できる可能性があります。

 

 

■ この症例が、同じような症状で悩んでいるワンちゃんとご家族の参考になれば幸いです。

 

 

 

 

獣医師 伊藤雅志

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