【こんな症例も治りますシリーズ 805】『 セカンドオピニオン診療 : ワンちゃんの 膀胱の腫瘍 』も適切な診断と治療で治します

↑ 上の写真は、この犬の膀胱腫瘍のエコー検査です。

■ 黒い楕円形の下方に、不整形の出っ張りがあります。 これが腫瘍です。

 

 

『 膀胱の腫瘍と診断されたトイプードルさんの、その後の選択肢 』

 

 

犬 トイプードル 12歳 メス(避妊手術済み)

 

 

【 他院で 膀胱移行上皮癌(TCC) と診断され、外科手術か抗がん剤しかないと言われてしまって…他に方法はありませんか?とのこと 】で当院を受診されました。

 

 

 

 

◆◆ 来院時の状態

 

 

■ 膀胱移行上皮癌は、血尿 や 頻尿、排尿困難 を起こしやすい腫瘍です。

 

■ この子も排尿時に違和感があり、頻繁にトイレに行く様子が見られました。

 

 

 

◆◆ 飼い主様としては、

 

 

『 できるだけ負担の少ない方法で、生活の質を保ちながら過ごさせてあげたい 』
という思いが強くありました。

 

 

■ そこで当院では、西洋医学だけでなく、統合医療 を組み合わせた治療をご提案しました。

 

 

 

 

◆◆ 当院で行った治療

 

 

① オゾン療法

 

 

■ オゾン療法とは、

医療用の低濃度オゾン(O₃) を体に取り入れることで、

・ 免疫バランスの調整

・ 体内の酸素利用効率の改善

・ 炎症・痛みの軽減

・ 代謝や循環のサポート

 

 

といった効果を期待する治療法です。

 

 

 

■ 副作用が少なく、シニアの子や腫瘍疾患の子にもよく使われる自然医療の一種です。

 

 

■ 投与方法としては、直腸内に投与する『 オゾン注腸 』がよく行われ、体への負担が非常に少ないのが特徴です。

 

 

 

② サルベストロール(サプリメント)

 

 

■ サルベストロールとは、

フルーツや植物に含まれる天然のポリフェノール成分で、

 

 

・ がん細胞の代謝経路

・ 酵素の働き

・ 免疫バランス

に関わり、がんの進行に対する補助的な自然サポートとして用いられることがあります。

 

 

 

 

■ あくまで“サプリメント”であり薬ではありませんが、身体の負担が少なく、他の治療と併用しやすいのが特徴です。

 

 

■ この作用を発揮するためには、同時に補助薬が必要ですので、そのメカニズムをよく知っている獣医師に処方してもらってください。

 

 

 

 

③ NSAIDs(非ステロイド性消炎鎮痛薬)

 

 

■ 膀胱移行上皮癌では NSAIDs が腫瘍の増殖抑制に有効だった という研究報告があるため、
腫瘍疾患の管理において非常に重要な薬になります。

 

 

■ 炎症を抑えることで、
排尿時の痛み・血尿・頻尿などの症状が改善するケースも多いです。

 

 

 

 

 

◆◆ 治療後の経過

 

 

■ これらの治療を組み合わせた結果、

この子は現在

・ 血尿なし

・ 頻尿なし

・ 排尿トラブルほぼゼロ

と、とても落ち着いて生活できています。

 

 

 

■ 飼い主様も「こんなに普通に生活できるなんて…本当に良かったです」と安心されていました。

 

 

 

 

◆◆ まとめ

 

 

『 癌=外科か、抗がん剤だけ 』

と思われがちですが、実はそうではありません。

 

 

 

 

■ もちろん、腫瘍の種類や進行度により必要な治療は異なりますが、

 

・ オゾン療法のような自然医療

・ サルベストロールなどの補助療法

・ NSAIDs を中心とした内科的管理

など、選べる選択肢はたくさんあります。

 

 

 

 

■ 大切なのは、その子とご家族の希望に合わせて『最適なバランス』を見つけることです。

 

 

■ 『 抗がん剤や手術以外の方法を知りたい 』という方は、お気軽にご相談ください。

 

 

 

 

獣医師 土屋優希哉

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