【愛玩動物看護師だより】 暖房シーズンの 意外な落とし穴 って?

 

🐶暖房シーズンの健康トラブルにご注意を

 

 

〜あたたかいお部屋の中にも、意外な落とし穴が!〜

 

 

こんにちは😊

 

 

愛玩動物看護師の大森です!

 

 

 

朝晩の冷え込みが強まり、暖房を入れる季節になりましたね。

 

ぬくぬくしたお部屋で丸くなるワンちゃんやネコちゃんの姿は、とてもかわいらしいものです😊

 

ただし、暖かい室内環境の中にも、動物さんの体調を崩す原因が潜んでいることをご存じでしょうか?

 

 

 

人と同じように、ワンちゃんや猫ちゃんも寒暖差や乾燥の影響を受けやすく、特に皮膚・関節・呼吸器・脱水などには注意が必要です。

 

 

 

今回は、愛玩動物看護師の視点からお伝えしたい『 暖房シーズンに気をつけたい健康管理のポイント 』をご紹介します。

 

 

 

☀️1.  室内の乾燥がもたらす皮膚・呼吸器トラブル

 

 

暖房をつけると空気が乾燥しやすくなります。

 

 

湿度が下がることで、皮膚のバリア機能が弱まり、痒み・フケ・毛のパサつきなどの症状が増えやすくなります。

 

 

特にアトピー性皮膚炎やアレルギー体質の子は、乾燥がきっかけで症状が悪化することもあります。

 

 

また、乾いた空気は喉や鼻の粘膜も刺激します。

 

 

 

気管支炎や鼻炎を起こしやすい子では、咳やクシャミなどが増える場合もあります。

 

 

 

 

🐾  対策ポイント

 

 

・ 室内湿度は50〜60%を目安にキープ

 

・ 加湿器を使うのが理想的(難しい場合は濡れタオルや水を入れたコップでもOK)

 

・ こまめなブラッシングで皮膚の血行促進を

 

・ シャンプーは冬場は頻繁にしすぎない(乾燥を悪化させるため)

 

 

 

・ 乾燥のサインとして、静電気がよく起きる、毛が立つ、肌を痒がるなどの行動が見られたら注意しましょう。

 

 

 

🔥2.  暖房器具によるやけど・低温やけど

 

 

ストーブ・ヒーター・こたつ・電気毛布などは、動物さんにとって暖かく快適な反面、やけどの危険もあります。

 

 

特に『 低温やけど 』は見た目では分かりにくく、数日経ってから皮膚が赤くただれることで気づくことが多いです。

 

 

長時間同じ場所に寝そべっているうちに、じわじわと皮膚にダメージが加わるため、シニア期のワンちゃん・猫ちゃんや短毛種は特に注意が必要です。

 

 

 

 

🐾  対策ポイント

 

 

・ 直接ヒーターや電気毛布に触れないよう、タオルや毛布を一枚はさむ

 

・ 暖房器具の近くにペットベッドを置かない

 

・ 留守中や就寝時は電源を切るか、タイマーを設定

 

・ 体の一部に赤みや毛の薄い箇所が出ていないか、こまめにチェック

 

 

 

・ また、ストーブやヒーターに興味を持って近づく子もいます。

 

 

コードをかじったり、しっぽが触れてしまったりすると事故も起こりやすいので、安全なレイアウトにしておきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

💧3.  室内でも「脱水」になることがあります

 

 

 

「冬はあまり汗をかかないから大丈夫」と思われがちですが、実は冬の脱水もよくあるトラブルです。

 

暖かい部屋で過ごすことで体内の水分が奪われたり、活動量の低下で飲水量が減ったりします。

 

特にシニア期の子や腎臓・心臓に持病がある子では、脱水が病気を悪化させることもあります。

 

 

 

 

🐾 対策ポイント

 

 

 

・ 水は常に新鮮な状態で複数箇所に置く

 

・ 少しぬるめ(35〜40℃)ですと飲みやすい

 

・ ウェットフードを取り入れて自然に水分を摂取

 

・ 冬場でも散歩のあとや食後にしっかり水を飲ませる

 

 

「おしっこの色が濃い」「量が少ない」「皮膚をつまむと戻りが遅い」といった変化があれば、早めに病院の受診をおすすめします。

 

 

 

🦴4.  冷えと関節痛の関係

 

寒くなると関節の動きが悪くなり、シニア期のわんちゃんや猫ちゃんの関節痛・変形性関節症が悪化しやすくなります。

 

暖房の効いた部屋でも、床からの冷えや温度ムラが影響することがあります。

 

 

 

🐾 対策ポイント

 

 

・ ベッドはフローリングに直接置かず、マットやカーペットを敷く

 

・ 段差を減らして関節への負担を軽減

 

・ 適度な運動で筋肉を保つ(冷たい外では短時間でOK)

 

 

 

 

関節がこわばって歩き方がぎこちない、階段を嫌がる、抱っこを嫌がるなどの変化が見られたら、早めに病院でチェックしましょう。

 

 

 

🌡️ 5. 快適な室内環境の目安

動物さんが快適に過ごせる環境の目安は、

 

 

室温:20〜23℃前後

湿度:50〜60%前後

 

 

 

特に短毛種や子犬・子猫、シニア期の子は少し高めの温度が安心です。

 

反対に長毛種や肥満気味の子は、あたたかすぎると熱が身体にこもりやすいので注意しましょう。

 

体温調整のために、暖かい場所と少し涼しい場所を行き来できる空間づくりも大切です。

 

 

 

 

 

🐾 さいごに

 

 

冬は動物さんたちが飼い主様のそばでぬくぬく過ごせる、幸せな季節です。

 

ただし、快適さの裏に潜む“乾燥” “やけど” “脱水” “冷え”といったトラブルを防ぐためには、

日常のちょっとした工夫がとても大切です。

 

 

 

もし皮膚の赤み、痒み、歩き方の変化、水を飲む量の減少などが気になる場合は、

 

「冬だから仕方ないかな」と思わず、早めにご相談ください。

 

 

 

当院では、シニア期の子や皮膚にトラブルが起きやすい子に対して、UPB(ウルトラフォトニックバランサー)や水素治療などの動物さんにとって副作用が少なく、安全性の高いアンチエイジング療法、トリミングにてマイクロバブルやアロママッサージなども行っております!

 

 

動物さんに少しでも異変を感じたらすぐに受診、またはご連絡ください⭐︎

 

 

これからの季節も、皆様の大切なご家族があたたかく、健康に過ごせますように☃️

 

 

 

 

愛玩動物看護師 大森

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