【こんな症例も治りますシリーズ 799】【セカンドオピニオン診療】 『 重度のタンパク漏出性腸炎 』も適切な診断と治療で治します

↑ 上の絵は、再生医療で治る可能性がある治療法のリストが書いてあります。

◆ 詳しくは、本文に書いてあります。

 

参照サイト:

https://00m.in/CgsUZ

 

犬 ミックス犬 14歳8カ月 メス(避妊手術済)

 

【 他院様で1年前よりタンパク漏出性腸症と診断されて、免疫抑制剤により治療をしていたのですが、今年の春頃より、薬を飲んでいても血液中のアルブミンが下がって上昇して来ない 】ということで来院されたワンちゃんです。

 

 

◆◆ タンパク漏出性腸症は腸からタンパク質が漏れ出すことで、下痢や血液中のアルブミンが低下してしまう病気です。

 

 

■ 飼い主様からお話しをお伺いした所、他院様で複数の免疫抑制薬を処方されていたため、免疫抑制薬を増量するのは難しいと考え、『 免疫を調整する作用を持つ再生医療による治療 』を加えることにしました。

 

 

■ 今まで処方されていた薬に、週に一度の再生医療を加えたところ、低下していた血液中のアルブミンの数値が徐々に上昇していきました。

 

 

■ 今のところ、血液中のアルブミンの数値は下がらないようにコントロールできていますが、まだ血液中のアルブミンは正常値よりは低い状態ですので引き続き体調に注意しながら、加療をしていきたいと思います。

 

 

 

◆◆ 再生医療は、多岐にわたる分野に分かれています。

 

 

■ ですから、このスペースで全てを述べる事は避けて、犬猫で報告されている主な作用を少し紹介致しましょう。

 

■ 犬猫における報告されている作用

1. 抗炎症作用

•  変形性関節症の炎症マーカーの低下

•  慢性腸炎での炎症抑制効果

 

 

2. 組織修復・再生促進

•  創傷治癒の促進

•  皮膚疾患への応用例

•  腱・靭帯損傷の治癒

•  腎臓病、膵臓病、肝臓病の治癒

 

 

3. 疼痛緩和

 

•  変形性関節症での疼痛スコア改善

•  生活の質(QOL)向上

 

 

4. 免疫調整作用

•  アレルギー性皮膚炎での改善

•  自己免疫疾患への応用

 

 

5. 神経保護・修復作用

•  神経細胞を保護し、機能回復を助ける可能性

•  椎間板ヘルニアへの応用

 

 

◆ 今までに無かった、無理だと思っていた治療分野が、『 可能になった! 』と言えるようにドンドン挑戦してまいります。

 

 

獣医師 長谷川英哲

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