【愛玩動物看護師だより】ワンちゃん・猫ちゃん の 『意外と知らない ハミガキ』って?

 

 

こんにちは。
愛玩動物看護師の関根です☆

 

 

今回は「歯みがき は 治療」についてお話していきます!!

 

 

みなさんは、ワンちゃんネコちゃんのお口の中をじっくり見たことがありますか?

「少し黄ばみがある」「口が臭う」「よだれが増えた」など…

 

 

それは、単なる汚れではなく、病気のサインかもしれません。

★お口をきれいにすることが、体を守る第一歩になります!!

 

 

 

 

 

ワンちゃんネコちゃんの約8割が3歳までに歯周病を経験していると言われています。 歯周病は歯茎と歯茎の間(歯周ポケット)に細菌が入り込み、炎症を起こす病気です。 この細菌が血液によって運ばれていくと、心臓・腎臓・肝臓などの臓器に悪影響与える事もあります。 つまり、歯周病は全身の健康に直結する病気なのです。

 

 

 

 

【歯みがき=予防】 ではなく 【歯みがき=治療】

歯みがきというと、『歯垢が歯石にならないための予防』と思われがちですが、
実は、歯周病の進行を止める治療となるのです。

歯垢(プラーク)は、食べかすではなく細菌の塊です。放っておくと、わずか2~3日で歯石に変化し、歯茎の炎症を引き起こします。

動物病院での歯石除去は “治療のスタート” となり、

毎日の歯みがきは“治療の継続”となるのです!!

歯みがきの目的は、歯の表面をピカピカにすることではありません。

歯と歯茎の境目(歯周ポケット)にたまる細菌を減らすことなのです。

 

 

 

この部分をきれいに保てると…

 

・ 歯茎の腫れや出血が減る

・ 口臭が減る

・ 体の炎症反応も落ち着く

 

といった『治療効果』が現れます!!

つまり、歯みがきは “磨くこと” そのものが治療行為となるのです。

 

 

 

 

 

私たちがどんなに丁寧に治療をしても、毎日のケアをして下さるのは飼い主様です。

『お家でできる最強の医療』それが歯みがきなのです!!

動物さんたちは言葉で『痛い』とは言いません。

だからこそ、飼い主様の “手” がその子の健康を守る力になります。

 

 

 

 

 

歯みがきは、今ある歯を守るための治療だけでなく、これからの生活を豊かにするための医療でもあります。

毎日のわずかな時間が『お口の中を清潔にし』『病気を防ぎ』『ご飯を美味しく食べられる幸せな日々をつくる』に繋がります。

 

 

 

 

当院では、丁寧な歯石除去治療をおこなっており、その後のケアのご相談・指導も行っておりますので、わからないことなどございましたらお気軽にお声がけ下さい。

 

 

 

 

愛玩動物看護師 関根

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