【こんな症例も治りますシリーズ 761】『 アイマスクが…ない!? いたずら好きなゴールデンの誤食トラブル 』も適切な診断と治療で治します

↑ 上の写真は、犬の消化管内から摘出した誤食したモノです。

 

 

 

参照サイト:

https://00m.in/fqBNz

 

 

犬、ゴールデンレトリーバー、3歳、オス(去勢手術済み)

 

 

【 『 昨日からアイマスクが見当たらないんです… 』というご相談から始まった異物誤食 】のワンちゃんです。

 

 

 

◆◆ ご来院のきっかけは、飼い主さまから『 昨日の昼頃からアイマスクが見当たらず、ワンちゃんが噛んでいたかもしれない 』とのことでご来院いただきました。

 

 

■ 普段から元気いっぱいで、なんでも口にするクセがあるとのこと。

 

 

■ 異物誤食の可能性を考慮し、すぐに検査を行いました。

 

 

 

 

 

◆◆ 検査と処置

 

 

■ 腹部レントゲン検査では、胃の中にやや不明瞭な“ もやもや ”とした陰影が確認されました。 アイマスクのような布製品は、金属のようにはっきりと写らないこともあり、慎重な判断が必要です。

 

 

■ 誤食からやや時間が経過していましたが、まずは催吐処置治療を2回行い、アイマスクの約半分を吐出させることに成功しました。

 

 

■ しかし、まだ残存が疑われたため、消化管内視鏡検査を実施し、胃内に残っていた布片もすべて安全に回収することができました。

 

 

 

 

 

◆◆ 術後とその後の経過

 

 

■ 処置後の麻酔の覚醒もスムーズで、当日中にご帰宅いただけました。 その後の経過も良好で、翌日には元気にごはんを食べ、いつも通りの様子に戻ってくれました。

 

 

 

 

 

◆◆ 飼い主さまへ大切なお知らせ

 

 

■ 大型犬、とくにゴールデンのような活発で人のものが好きな子たちは、布製品や身の回りのものを『 遊びながら誤って飲み込んでしまう 』リスクが高いです。

 

 

■ アイマスクや靴下、ぬいぐるみ、下着など、日常にある柔らかい布製品は要注意。 こういった異物はレントゲンで見えにくく、小腸に進むと手術が必要になるケースもあります。

 

 

■ 『 いつの間にか物がなくなっている 』 『 少し怪しいな… 』と思ったら、症状が出る前でも早めにご相談ください。早期発見・早期対応が、お腹のトラブルを未然に防ぎます。

 

 

 

 

 

獣医師 伊藤雅志

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