【こんな症例も治りますシリーズ 758】『 難易度の高い ワンちゃんの外耳炎 』も適切な診断と治療で治します

 

 

犬 シーズー犬 5歳 オス(去勢手術済み)

 

 

【 耳が臭う 】とのことで来院されました。

 

 

◆◆ 耳の中を覗いていくと炎症が強く、耳垢が多いタイプの外耳炎でした。

 

 

■ 外耳炎は、耳の状態や気温などの環境、感染など様々な要因が合わさって発症する複雑な病気です。

 

 

■ 外耳炎を治療し再発をしにくくするにはアレルギーなどの基礎疾患や耳の状態を正しく把握し、その子に合った治療していく必要があります。

 

 

■ この子は『 炎症が慢性化しており、耳道が狭く 』なっていました。

 

 

 

◆◆ 外耳炎に効く薬はたくさん販売されていますが、基本の耳道洗浄をしっかり行うことが一番大切です。

 

 

■ 難治性の外耳炎も、洗浄方法を工夫するだけで治ることがあります。

 

 

■ 当院では基本をしっかり押さえたうえで、【 独自の治療法を組み合わせる治療 】をしていきます。

 

 

 

◆◆ <<治療の2大原則>>

 

 

 

1) 耳道洗浄の科学的根拠

 

当院では『 ビデオ耳内視鏡下洗浄 』が実施可能です。 この方法の効果は、世界獣医皮膚科学会(WAVD)が公式に承認した『 犬の外耳炎治療に関する臨床合意ガイドライン 』で証明されております。

このガイドラインに従った包括的アプローチにより、治療成功率が平均15―20%向上し、治療期間は従来法と比較して平均30―40%の短縮されます。

 

 

 

2) 多角的治療アプローチ

 

一例を挙げますと、① 抗炎症+抗菌の併用療法、② 耳道狭窄に対する局所外用療法+抗炎症光線療法など、③ 自宅ケア用に特殊洗浄液を処方

 

 

 

 

◆◆ <再発防止プログラム>

 

■ 当院では『 治療 → 維持 → 予防 』の3段階管理を提案しています。

 

 

◆◆ 『 市販薬で改善しない 』、『 再発を繰り返す 』とお悩みの飼主様へ

 

■ 慢性外耳炎は、早期の適切な介入が予後を左右します。 当院の耳疾患外来では、最新の耳内視鏡ビデオシステムと積み重ねた症例データを元に、愛犬愛猫に最適な治療プランをご提案します。

 

■ 難治性の疾患でお悩みの際は一度ご相談ください。

 

 

 

獣医師 冨田 浩平

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