【こんな症例も治りますシリーズ 744】『 犬の脱毛症(アロペシアX)』も適切な診断と治療で治します

↑ 上の写真は、ポメラニアンの『アロペシアX』という皮膚の症状です。

 

参照サイト:

https://00m.in/qjNBu 

 

犬 トイプードルとポメラニアンのミックス犬 6歳 メス(避妊手術済み)

 

【 3、4ヶ月前から被毛が薄くなってきた 】とのことで来院されました。

 

 

◆◆ 体全体的に薄毛でしたが、特にお尻から太もも裏にかけて薄くなっていました。

 

 

■ 膿皮症のような炎症状態や痒みなどの症状も一切なく、皮膚自体は問題なさそうでした。

 

 

 

★ 少々失礼な言い方ですが、一般によく言われている『ポメハゲ(アロペシアX)』のようです。

 

 

■ 毛が抜けた後の休止期が長く続いてる、毛周期の異常が起きている状態で、原因はホルモン性の場合や遺伝などがあります。 ポメラニアンやトイプードルは好発犬種です。

 

 

 

■ 原因として多く見られるのが、甲状腺ホルモンの分泌が少なくなっていることです。

 

 

 

■ このワンちゃんも血液検査でこのホルモンが低値であることがわかり、甲状腺ホルモン製剤(チラージン)の服用を開始しました。

 

 

■ その他にも被毛の生成を促すために、血液循環を良くする薬や代謝促進と抗酸化作用のある薬も処方しました。

 

 

■ 投薬を開始して3ヶ月が経っても被毛の状態は全く変化が見られなかったのでチラージン以外のお薬は中止することにしました。

 

 

 

■ さらに月日が流れ、変化は見られませんでした。

 

 

 

◆◆ 冬になると乾燥肌もありましたので、皮膚の保湿はしっかりケアしてもらいました。

 

 

 

 

■ 諦めモードになりながらもチラージンの開始から約8ヶ月経ったある日、普通のワンちゃんと変わらないほどの発毛状態で診察にいらっしゃいました。

 

 

■ 急に発毛し始めたとのことでした。

 

 

 

 

◆◆ 途中で止めてしまったお薬も継続していたら、もしかしたらもっと早く改善ができたかもしれなかったと反省していますが、とにかく発毛してくれて本当に嬉しく思います。

 

 

 

※ また、本来であれば『 難治性の脱毛症の場合、皮膚の一部を病理組織学的検査の特殊染色などを行って、確定診断と治療方針を確定する 』という方法を、当院は標準としております。

 

 

 

 

■ 今後もチラージンの投与は継続となります。いつまでも元気で若々しく綺麗な被毛であることを願っています。

 

 

 

 

獣医師 新井澄枝

Page Top