【こんな症例も治りますシリーズ 742】『 目の下が腫れているワンちゃん 』も適切な診断と治療で治します

↑ 上のイラストは、犬の歯の断面図です。

■ 目の下の腫れは、イラストの様な1つの歯根の歯ではなく、上顎歯の3つの歯根がある奥歯の歯周病が原因です。

■ 歯周病は、口腔内病原細菌によって歯を支えている歯槽骨が溶けてしまった病気です。

 

 

参照サイト:

https://00m.in/uYknz

 

犬 トイプードル 10歳 メス(避妊手術済み)

 

 

【 目の下が腫れているとのこと 】で、飼主様が心配されて来院されました。

 

 

 

◆◆ また、口元を気にして食欲が落ちてしまっているとのことでした。

 

 

■ 目の下の腫れは、さまざまな原因で発生します。

• 歯周病による影響: 歯根周囲の炎症が進行し、頬に膿がたまることがあります。

 

• 細菌感染: 皮膚や涙腺が細菌感染を起こし、腫れが発生。

 

• 腫瘍 :  まれに腫瘍が原因となることもあります。

 

• 外傷やアレルギー :  何らかの刺激による炎症の可能性も考えられます。

 

 

 

■ 身体検査、レントゲン検査を行い、歯根周囲の炎症による膿瘍の形成の可能性が高いと判断し、全身麻酔によるCT検査、歯石除去、抜歯を行いました。

 

 

 

■ 抜歯後は目の下の腫れが徐々に改善し、痛みも軽減、食欲が戻り、元気な様子が見られるようになりました!

 

 

 

■ また、飼主様は『 以前より口臭が減り、元気に過ごしている 』と喜んでいらっしゃいました。

 

 

 

■ ペットの歯の健康は、全身の健康と密接に関係しています。 歯石がたまると口臭だけでなく、歯周病や全身疾患の原因になることもあります。

◆◆ 歯石は、歯の表面に蓄積した歯垢が硬化したものです。 歯石が形成されると、細菌が繁殖しやすくなり、歯周病や歯肉炎の原因となります。 特に小型犬や高齢の猫では、歯石が原因で健康を害することが多いです。

 

 

■ そのため、歯石が付着しないよう、日常のケアが重要です。

 

• 歯磨き:ペット用歯ブラシや歯磨きシートを使い、毎日ケアする。

 

• デンタルガム・おもちゃ:歯垢の蓄積を防ぐ効果があります。

 

 

 

■ 当院では年に1〜4回の歯科検診をおすすめしております。

 

■ また、院内での歯磨きも実施しております。

 

■ 歯磨きが苦手なワンちゃん、ねこちゃんでも安心しておまかせください!

 

 

 

獣医師 木島里衣

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