【こんな症例も治りますシリーズ 727】『 ビデオオトスコープ(VOS・耳道内視鏡)で、治りにくい慢性外耳炎 』も適切な診断と治療で治します

↑ 上の写真は、ワンちゃんの外耳道です。

■ 左が、治療前の耳毛が沢山ある外耳道です。

■ 右が、治療後の耳毛が90%無くなった外耳道です。 炎症の赤みがあります。

 

 

犬 3歳 スタンダードプードル オス(去勢手術済み)

 

 

【 耳を痒がる 】、とのことで来院されました。

 

 

 

◆◆ 耳鏡検査をしてみてみると、耳道内に毛がびっしり生えています。

 

 

■ 耳道壁は炎症があるのか、真っ赤になり、かなり痒そうです。

 

 

■ ひとまず、耳道内の洗浄とステロイドの点耳薬で治療しましたが、まだやはり痒がるとのことでした。

 

 

 

■ 抜毛処置をしないと、点耳薬や洗浄液の浸透が悪いため、なかなか完治しません。

 

 

◆ 外耳用の鉗子を使用して抜毛治療を行いましたが、内側の鼓膜付近から毛が生えており、効果的な抜毛治療はなかなか難しい状況でした。

 

 

 

 

◆◆ そこで、ビデオオトスコープ(耳道内視鏡・デジタル録画可能)を使用して、専用の鉗子を用いて抜去することとしました。

 

 

■ カラダが動いてしまうと鼓膜を損傷する可能性があるため、鎮静下で行いました。

 

 

■ びっしりと鼓膜付近から毛が生えており、抜毛にはなかなか時間がかかりましたが、かなり綺麗になりました!

 

 

 

 

◆◆ 処置後には、長時間作用型の点耳治療液で継続治療をすることとしました。

 

 

■ これで、綺麗に治ってくれるでしょう。

 

 

 

 

※ ビデオオトスコープは、獣医業界では『 まだまだ普及していない状況です 』が、当院には検査だけではなく、治療も可能な外耳・中耳専用セットが揃っていますので、ご安心ください。

 

 

 

 

■ 引き続き慎重に経過を見ていきたいです。

 

 

 

 

獣医師 増田正樹

Page Top