【愛玩動物看護師だより】 ハムスターのアレルギーをご存知ですか?

 

 

こんにちは!愛玩動物看護師の浅井です。

 

 

皆様いかがお過ごしでしょうか?日毎に寒さが募る季節となりましたが、お風邪など召されていないでしょうか。朝晩は特に冷えますので、ぜひ動物さんと一緒に暖かくしてお過ごしください ♪

 

 

さて、私事ですが、最近ハムスターさんを家族に迎えました!

 

 

とっても可愛くて毎日癒されていますが、実は家族に迎える際に気をつけたことがあります。 それはハムスターさんのアレルギーについてです。

 

 

そこで、今回はハムスターさんのアレルギーについて、お話させていただきます♪

 

 

皆様は、私たち人間やワンちゃん、ねこちゃんのように、ハムスターにもアレルギーによって、痒くなったり、引っ掻くことで皮膚が赤く炎症を起こしたり、酷くなれば呼吸困難を起こして死んでしまうことがあることをご存知でしょうか?

 

 

良かれと思ってしたことが大事な家族を死なせてしまうことになったら…

そうならないために正しい知識を身につけましょう!

 

 

特に今回は、床材についてお話しさせていただきたいと思います。

皆様はハムスターの床材は何を想像されますか?

 

 

よくペットショップでも使われている‘ウッドチップ’を想像される方が多いのではないでしょうか?

 

 

安価で吸湿性、保温性が高いため、使われている方が多いと思います。

 

 

しかし、このウッドチップには注意が必要です!

 

 

なぜなら、前述したようなアレルギー症状を引き起こすことが多く見られるためです。

 

 

中でも、針葉樹のウッドチップには芳香族炭化水素というアレルゲン(アレルギーを引き起こす原因となる物質)が含まれているため、このアレルゲンにより結膜炎や皮膚炎が引き起こされるので、気をつけなければいけません。

 

 

 

ただ、この針葉樹のウッドチップも熱処理を加えることでアレルゲンである芳香族炭化水素の濃度を減らせることが分かり、最近のものだと加熱殺菌されているものが多いです。

 

 

また、広葉樹のウッドチップであればアレルゲンになりにくいため、床材への使用が推奨されています。

ほぐれやすいことからもハムスターさんが潜って巣穴にしやすいという利点があります。

 

 

 

しかし、必ずしもアレルギーが出ないというわけではないので、注意深く観察していく必要があります。

 

 

しばしばアレルギーはコップに例えられます。

コップに段々とお水が溜まっていくように、体にアレルゲンが溜まっていきます。

 

そして、ある時コップがいっぱいになって溢れ出すように、体がアレルゲンでいっぱいになって溢れ出すと、アレルギー症状が発現してくるのです。

 

そのため、ウッドチップを使っていて、最初の頃は大丈夫だからといって油断はできません。

 

ある時突然症状が出てもおかしくはありません。

 

 

 

日頃から、咳やくしゃみは出ていないか、痒がったり皮膚が赤くなっていないか、目はしっかり開いているか、などよく観察してあげてください!

 

 

もし、アレルギーが心配ということであれば、紙製の床材を使うのが一番です。

 

 

私自身もアレルギーが心配だったので紙製の床材を使っています!

 

 

 

 

紙製の床材の利点は、アレルゲンになりにくいだけではなく、クッション性と吸湿性に優れている点があります。

 

 

 

クッション性が高いことで、ハムスターさんが潜り込みやすく、高いところから落ちてしまってもある程度衝撃を吸収してくれます。

 

 

 

また、白色の床材であれば、おしっこの色や体からの出血に気づくことができるので、病気の早期発見にもなります。(ただ野菜や果物をあげている場合はおしっこに色がつくこともあるので、何を食べているかということも重要です)

 

 

 

費用面ではウッドチップに比べると多少割高になってしまいますが、紙製チップではなくティッシュやキッチンペーパーをちぎって代用ができます。

 

 

 

また、景観が気になる方は、最近ではピンク色や水色といった可愛い色の紙製チップも販売されているので、そういったものを使うことで華やかなケージにできます。(ただ、この場合、前述したおしっこの色などは紙製チップの元々の色を考慮する必要があるので、もしおしっこの色がおかしい時は白色のものに代えて観察してみてください)

 

 

今回は床材について詳しくお話させていただきましたが、もし、ウッドチップを使っていてアレルギーの症状が見られる場合は、一度紙製チップに代えてみることをおすすめいたします!

 

 

 

ここまでご覧いただきありがとうございます!

 

 

 

もし、ご不安なことがあれば、お気軽に当院にご相談ください ♪

 

 

 

愛玩動物看護師 浅井

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