【お困りではありませんか? アドバイスしますシリーズ 36】 『 犬や猫の冬に気をつけたい病気 』について を紹介します

 

■■■ 『 冬の 三大疾病 あるある 』 編

 

■ 『 先生、うちの犬、最近、年のせいかお散歩に出たがらないのですが? 』、『 うちのネコ、またクシャミと鼻水を繰り返すのよ。 カゼかしら? 』、

飼い主様から最近よくいただく質問です。

 

 

 

◆◆ 11月も半ばになり、本格的に寒くなってきました。

 

 

寒くなると、小さい子たちやシニアの子たちで悪化しやすい病気がいくつかあります。

 

今回はこの季節にワンちゃん、ネコちゃんに気をつけてあげたい疾患をいくつかご紹介したいと思います。

 

 

■■ 心疾患(気温の変化は心臓への負担)

 

 

 

■ 室内と室外の大きな温度差、また厳しい寒さによって心臓は頑張って働こうとするため、寒くなる時期には心疾患が悪化してしまうことがあります。

 

 

■ 心疾患の進行の目安として

 

① 咳

② 運動不耐性(寝ている時間が多くなる、散歩に行くのを嫌がる)

③ 食欲不振など

 

がみられます。

 

 

■ とくに運動不耐性や食欲不振は、つい寒いからかな、と思ってしまいがちですが、実は心疾患の進行のサインかもしれません。

 

 

 

 

■■ 呼吸器疾患(乾燥が原因のひとつ)

 

 

■ ワンちゃんでは気管支炎、ネコちゃんでは鼻炎が、寒くなる時期に悪化しやすい病気です。

 

■ 室内ではエアコンを使う家庭が多くなり、空気は乾燥しがちで、そこに低温が加わることで、鼻や喉の粘膜の働きが弱まり、感染リスクが高まります。

 

■ 気付きやすい症状はやはり気管支炎の場合は咳、鼻炎の場合はくしゃみや鼻水です。

 

■ これらは軽度の症状であれば大丈夫ですが、悪化すると食欲の低下などにより衰弱してしまう可能性があります。

 

★★★ 重症化しないよう、症状の小さな変化にも気をつけたいですね。

 

 

 

 

■■ 泌尿器疾患(お水を飲む量が減ることが一因)

 

 

 

■ 寒くなると、夏に比べて、運動不足や散歩時間の短縮など、動かないことで飲水量が減る傾向にあります。

 

■ その結果として、脱水になったり、排尿回数がすくなくなったりなどで、細菌感染をおこして膀胱炎を発症することが多くなります。

 

■ また、オシッコを我慢することで、尿が濃縮されるので尿路結石も出来やすくなります。

 

 

 

 

★★★ 一度、泌尿器の病気をすると繰り返す傾向があるので、水分を取らせる工夫や症状の早期発見はとても大切です。

◆◆ お困りの点がございましたら、お気軽にご相談ください。

 

 

 

獣医師 泉 政明

 

 

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