神奈川県大和市の湘北どうぶつ次世代医療センターです。CT検査による画像診断、皮膚科、腫瘍科、
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【こんな症例も治りますシリーズ 718】『 シニア猫の結膜炎 』も適切な診断と治療で治します
【こんな症例も治りますシリーズ 718】『 シニア猫の結膜炎 』も適切な診断と治療で治します
↑ 上の写真は、猫の典型的な結膜炎です。
参照サイト:
https://00m.in/fbcSD
猫 9歳 日本猫 メス(避妊手術済み)
【 眼の周りが赤い 】とのことで来院されました。
◆◆ 飼い主様からお話を伺ってみると、
『 4日前に右眼が赤いことに気が付いた。 最初は、クシャミや目ヤニも出ていたけど、今はただ赤くなっているだけみたい 』とのことでした。
■
結膜炎になると
① 結膜が赤い
② 涙や眼ヤニが出る
③ むくむ(浮腫) などの症状が出ます。
◆
原因としては
① 細菌・ウィルス感染症(猫ヘルペスウィルス感染症、猫カリシウィルス感染症等)
② アレルギー性
③ 外傷や異物が眼に入ることよっても結膜炎が起こります。
◆
治療法としては、
インターフェロン、抗生剤や消炎剤等の目薬による治療を行います。
また、原因によって内服や注射等の治療も併用して行ないます。
■■ さて、このネコちゃんの場合、院内では右眼結膜の赤み、また浮腫のみでしたが、当初はクシャミ、眼ヤニ及び涙が認められたこと、また、フルオレセイン染色で角膜を調べたところ角膜には傷はみられない、また右眼だけに症状がみられていること(アレルギー性の場合は両目に症状がみられることが多い)から、感染性結膜炎が強く疑われました。
■ 本来なら、PCR検査や菌培養を実施して、原因となるウィルスあるいは細菌について、詳しく調べるところですが、現行、眼ヤニ、流涙やクシャミがなく、また、飼い主様の希望もあり詳細な検査は行わないこととしました。
■ そこで、感染性結膜炎に対しての治療として、インターフェロンを添加した抗生剤点眼薬及び抗炎症点眼薬を処方しました。
■
2週間後、来院いただいたところ、眼の赤みも腫れもなくなり、飼い主さまより『 毎日、お薬も飲んでいたら、すっかり、元通りに良くなりました 』と報告がありました。
■ 気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。
獣医師 泉 政明
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