【こんな症例も治りますシリーズ 717】『 セカンドオピニオン診療 ・ 13歳のチワワの背中の脱毛 』も適切な診断と治療で治します

↑ 上の写真は、チワワにステロイド軟膏を塗りすぎて起きた皮膚病です。

■ 左側が治療前で、右側が治療後です。

■ 上の段が頭の皮膚で、下の段が背中の皮膚です。

 

 

 

 

犬 13歳 チワワ オス(去勢手術済み)

 

 

 

【 背中の脱毛に悩まされて 】とのことで来院されました。

 

 

 

 

◆◆ この子はクッシング症候群の診断を受け、他院で治療中でしたが、背中の皮膚が厚く、ガサガサした状態が続いていました。

 

 

■ 飼い主様にお話を伺ったところ、現在ステロイド軟膏を処方され、毎日何度か塗布しているとのことでした。

 

 

 

 

■ 診察の結果、『 ステロイド皮膚症の可能性 』が考えられました。

 

 

 

 

◆◆ **ステロイド皮膚症とは?**

 

 

 

■ ステロイド外用薬を長期間使用すると、皮膚が萎縮し、毛細血管の拡張が見られることがあります。

 

 

 

■ これにより、皮膚が硬くなり、回復が遅れる場合があります。

 

 

 

 

 

 

◆◆ まずはステロイドの使用を中止し、保湿ケアを始めることにしました。

 

 

 

■ 1ヶ月後、皮膚の状態は柔らかくなり、大分改善が見られました。

 

 

■ しかし、毛は依然として生えてきませんでした。

 

 

 

 

◆◆ **新たな治療法として水素療法を導入**

 

 

 

 

■ このチワワちゃんは長期間のホルモン治療で全身的に元気がなく、疲労感も見受けられました。

 

 

 

■ そこで、還元力が低下していると考え、水素吸収治療を提案しました。

 

 

 

 

★ 水素は体内に吸収されると、血流に乗って抗炎症作用や抗酸化作用を発揮します。

 

 

 

 

★ この治療を開始してから約1ヶ月で、驚くほど毛が生えてきたのです!

 

 

 

★ さらに、全体的な元気も回復しているとのことです。

 

 

 

 

■ 今回の症例では、慢性の難治性疾患に対して水素治療が効果的であることを実感できました。

 

 

 

■ これからも様々な治療法を組み合わせ、ペットたちの健康をサポートしていきたいと思います。

 

 

 

 

獣医師 増田正樹

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