【こんな症例も治りますシリーズ 707】『 犬の皮膚の激しい痒みが治らない 』も適切な診断と治療で治します

↑ 上の写真は、このワンちゃんの治療前後の様子です。

■ 左の写真が、治療前

■ 右の写真が、治療後。

 

 

犬 6歳 パグ犬 オス(去勢手術済み)

 

 

【 体を激しく痒がる 】、ということで来院されました。

 

 

 

 

◆◆ 診察してみると、顔付近、おなか周りが発赤しており、かなり痒そうです。

 

 

■ 発症部位のパターンから、アレルギー性皮膚炎をおこしている可能性があります。

 

 

 

■ アレルギー性皮膚炎とは、アレルギーを起こす物質であるアレルゲンによって、体内の免疫が過剰に反応してしまう事をいいます。

 

 

 

 

◆◆ 環境物質によるアトピー性皮膚炎、食物による食物アレルギーに大別されます。

 

 

■ アトピー性皮膚炎では、ノミやハウスダスト、花粉が主な原因になります。

 

 

■ 食物アレルギーでは、食物が原因となり、アレルギー反応が引き起こされます。

 

 

 

■■ 当院では、アレルギー原因の特定のため、血液検査を推奨しています。

 

 

# 病気には、症状だけを治す『 対症療法 』と、原因から治す『 原因療法(原因を特定して根治療法など) 』の治療方法があります。

 

 

# 再発を繰り返す病気や、特に一般的な療法では治らない病気には、『 原因を特定して根治治療を行なう 』療法を強くお勧めします。

 

 

 

■ この子は血液検査までは希望されませんでしたので、ノミダニの駆虫をしっかりと行い、食事管理指導をしました。

 

 

 

■ 合わせて、アレルギー用のお薬を処方し、スキンケアとしてシャンプー指導、消毒指導を行いました。

 

 

 

■ 投薬を行い、1ヶ月後にはかなり改善しました! 痒みもなく、安定して過ごしているそうです。

 

 

 

■ 薬を減薬し、経過観察を行う事としました。

 

 

 

 

■ 今後も注意して見ていきたいと思います。

 

 

 

 

獣医師 増田正樹

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