【こんな症例も治りますシリーズ 701】『 ワンちゃんの慢性の食欲不振と下痢 』も適切な診断と治療で治します

↑ 上の写真は、キャンピロバクター菌の電子顕微鏡画像です。

■ 走査電子顕微鏡(SEM)という顕微鏡で見ると、長いラセン形の菌がキャンピロバクター菌です。

 

 

参照サイト:

https://00m.in/TeHdn

 

 

 

犬 2歳 メス(避妊手術済み)

 

 

【 幼い時からの慢性的な食べムラと下痢をどうにかしたい 】、という主訴で来院されました。

 

 

 

◆◆ 小さい頃からの異常なため、先天的な病気も含めて考えていく必要があります。

 

 

 

■ 先天的なものは可能性が低いため、可能性の高いものから検査と治療をしていきます。

 

 

 

■ 若齢の免疫が弱い段階では、普段では悪さをしないようなものでも感染症として治療が必要になることがあります。

 

 

 

■ 血液検査やレントゲンで大きな異常はないので、便の中の細菌、寄生虫を改めて見ていくことにしました。

 

 

 

 

◆ そうすると、人の食中毒の原因にもなる菌が検出されました。

 

 

 

※ 現在は、皆さんも良く聞くようになった『PCR検査』で、食中毒菌を調べる事が出来ます。

 

 

 

※ 人と動物に共通している食中毒の原因細菌としては、キャンピロバクター菌やサルモネラ菌が有名です。

 

 

 

■ 原因菌を駆除することで、すぐに食欲やお腹の調子が上向きになりました。

 

 

 

■ 原因を知る事で治療法が変わるので、ただの下痢でも初期検査が大切になります。

 

 

 

 

獣医師 冨田 浩平

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