【こんな症例も治りますシリーズ 697】『 セカンドオピニオン診療 ワンちゃんの角膜びらん 』も適切な診断と治療で治します

↑ 上の写真は、マブタの裏側の結膜に生えた異所性睫毛です。

■ 黄色の矢印の先端に、短い毛が生えています。

 

参照サイト:

https://00m.in/JWUEC

 

 

 

犬 8歳 コッカ―スパニエル オス(去勢手術済み)

 

 

【 他院に通院していたが、左角膜びらんが治らない 】、とのことで来院されました。

 

 

 

◆◆ 診察してみると、左眼が羞明、流涙しています。 かなり痛そうです。

 

 

 

 

■ フルオレセイン染色テストをしてみると、しっかりと染まりました。 この検査は、眼の表面にある角膜に傷があると染色されるテストです。

 

 

 

 

■ しかし、染まり方がおかしく、線状の傷がついています。

 

 

 

 

 

■ これは、眼瞼結膜(マブタの裏)に睫毛が生えてしまう、異所性睫毛(いしょせい しょうもう)に特徴的な傷です。

 

 

 

■ 眼科用の拡大鏡を使用して、眼瞼結膜を探してみると、やはり睫毛(しょうもう)が生えていました。

 

 

■ そこで、点眼局所麻酔を行い、睫毛を抜去しました。

 

 

◆◆ 再度生えてくるようであれば、全身麻酔下での切除をすることとしました。

 

 

 

■ 2週間後、角膜に傷はなくなり、しっかり眼が開いています。

 

 

 

■ 経過観察をし、必要であれば眼科手術としました。

 

 

■ 今後もしっかりと診察していきたいです。

 

 

 

獣医師 増田正樹

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