【こんな症例も治りますシリーズ 696】『 セカンドオピニオン診療 歯科治療とCT診断活用 』も適切な診断と治療で治します

↑ 上の写真は、抜歯後の口腔内の写真です。

■ 黄色の矢印の先端部分が、抜歯後縫合した部位です。

 

 

犬 トイプードル 4歳 メス(避妊手術済)

 

 

【 他院で歯が破折していると指摘されたとのこと 】でご来院されました。

 

 

 

◆◆ お話をお伺いすると以前より硬いおもちゃで遊んでいるが、最近はその硬いおもちゃも噛まなくなってしまったとのことでした。

 

 

 

■ 早速、口腔内検査を行いました。

 

 

 

■ すると上顎の臼歯に破折と露髄が見られましたので、抜歯の治療を行うこととなりました。

 

 

 

■ 露髄は歯の神経が露出してしまっている状態を指し、放置すると歯の神経が細菌感染を起こし、化膿してしまいます。

 

 

 

■ 抜歯の治療前にCT検査を行い、他に弱っている歯がないかを確認し、抜歯を行いました。

 

 

 

◆◆ 抜歯後は抜歯窩に、動物用歯科専門の骨補填剤を充填し、縫合を行いました。

 

 

 

■ 抜歯後は縫合部の保護のため、しばらく流動食を食べてもらいました。

 

 

 

■ また、縫合部の感染予防に抗生物質も処方いたしました。

 

 

 

◆◆◆ 硬いおもちゃも歯が折れてしまう原因の一つです。

 

 

 

 

■ ワンちゃんの体格に合わせた『 おもちゃ選び 』も大切です。

 

 

■ おもちゃ選びに関してご不安な点があれば、お気軽に当院スタッフへご相談ください!

 

 

 

◆◆ また、今回は全身麻酔下で全身のCT検査も行いました。

 

 

 

■ その中で飼い主様と相談し、せっかくなら!ということで血管造影剤を使用し、画像診断の専門医の先生と共に読影診断を行いました。

■ 具体的には、口腔内だけではなく、胸部、腹部もCT検査を行いました。

 

 

 

■■ 当院では歯石除去や抜歯の際にCT検査も実施しています。

 

 

 

■ 全身の健康診断としても有用ですので、是非ご活用ください。

 

 

 

 

獣医師 木島里衣

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