【こんな症例も治りますシリーズ 692】 『 健康診断で見つかった脾臓の腫瘤 』も 適切な診断と治療で治します

↑ 上の写真は、脾臓腫瘍です。

■ 舌状の脾臓の一部分が球状に膨らんでいるのですが、そこが腫瘍です。

 

参照サイト:

https://00m.in/kRDZE

 

犬 8歳 メス(避妊手術済み)

 

 

 

【 健康診断で胆嚢系の数値が高い 】とのことで超音波検査を行いました。

 

 

 

 

◆◆ 胆嚢には泥状の物がたまっている程度で、大きな異常はありませんでした。

しかし、脾臓に大きな腫瘤が見つかりました。

 

 

 

■ 脾臓に腫瘤が出来る場合は、半分近くが悪性腫瘍の可能性があります。

 

 

 

★ 良性の腫瘍でも破裂の可能性があり、放置する事はリスクが高くなります。

 

 

 

★ 悪性腫瘍の場合はとても予後が悪いため、すぐに検査と治療に進みました。

 

 

 

■ 脾臓以外に原因となる腫瘍や転移がないかどうかをCT検査で確認すると、転移像はなく脾臓に限局するものでした。

 

 

 

 

■ 持病の心臓病に注意しながら、手術で脾臓を摘出すると、幸いなことに良性の腫瘍でした。

 

 

 

 

◆ 当院には、手術時間を短くする『 特殊手術器具 』がありますので、今までの方法よりも安心して手術が出来ます。

 

 

 

◆◆ 健康診断で偶然見つかったため破裂する前に手術が出来ましたが、破裂後に緊急で手術になると体への負担がとても大きくなります。

 

 

 

◆ 健康診断で早いうちから異常を見つけ、重症化する前に治療をスタートできた症例でした。

 

 

 

 

獣医師 冨田 浩平

 

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